正直、制度を使ったからといって、すぐにすべてがうまくいくわけじゃありません。
でも、ある日ふと「少しだけ余裕が戻ってきたかも」と感じた瞬間がありました。
それは、何か大きな成果を出したときではなく、「当たり前のことが、当たり前にできた」そんな日でした。
目次
朝、起きられた。それだけで嬉しかった
起きることすら苦しかった日々
制度を使う前は、体調もメンタルもボロボロで、朝起きることさえ毎日が戦いでした。
予定があっても寝坊、調子が悪いときは布団から出られないまま1日が終わる――そんな自分を責め続けていました。
少しずつリズムが戻ってきた
福祉サービスを受けて、週に数回の短時間勤務に通うようになってから、徐々に生活リズムが整ってきました。
朝、無理せず起きられたとき、「あれ?今日はつらくないかも」と思えた。
その小さな変化が、自信につながっていきました。
「今日も何もできなかった」が減ってきた
やることがあると、心が落ち着く
制度を使って、やるべきことが明確になると、不安や焦りが減ってきました。
「今日はこれだけやればいい」「それができたら十分」
そう思えるだけで、1日の終わりに自己否定しなくて済むようになりました。
“がんばらなくてもいい環境”が支えになった
制度を通じて利用できる場所は、いわゆる「一般社会」とはちがって、体調や精神面への理解があります。
「今日は調子悪そうだね」と声をかけてもらえることが、どれだけ救いだったか。
だからこそ、プレッシャーではなく、「今日は行ってみようかな」と自然に思えるようになったんです。
生活の安定が、考える力を戻してくれた
お金の不安が少し減った
制度を通して最低限の収入が確保されるようになり、「どうやって家賃を払おう…」と日々怯えることが減ってきました。
そうすると、余裕ができて、「これからどうしよう」「何がしたいんだろう」といったことを考える力が戻ってきたのです。
「働く」や「生きる」に希望が持てるように
支援を受けて少しずつ生活が整うと、「こんな自分でも、なんとかなるかもしれない」と思える瞬間が出てきました。
制度は“ゴール”ではなく、“土台”。
その上に、もう一度、自分の人生を立て直していけるんだと気づけた日が、回復の第一歩だったと思います。
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