こんにちは。私は長年のうつ病と統合失調症の経験を経て、現在は就労継続支援A型事業所で働いています。今回は、「A型での働き方」について、実際に体験している立場から感じたことを、率直にお伝えしたいと思います。
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就労継続支援A型って、どんなところ?
簡単に言うと、一般企業での就労が難しい障害者が、雇用契約を結んだうえで働くことができる福祉サービスです。
毎月きちんと給与も出るので、最低賃金以上の収入を得ることができます。
ただ、誤解のないように伝えると、「楽してお金がもらえる」といった場所ではありません。
作業内容は事業所によって違いますが、私のようにPC作業がないケースもあります。
体調に合わせて働きながら、少しずつ社会との接点を取り戻していく――そんな場所です。
月収は9万円。でも、「ゼロ」からの一歩だった
私の場合、毎月の収入は9万円ほどです。障害年金も受給していないので、生活は決して楽ではありません。
けれども、数年前まで「働くこと自体が不安だった」私にとって、これは大きな進歩です。
「週5で通えている」
「毎月、自分の力でお金を得られている」
この事実が、私の自己肯定感を支えてくれています。
「人と比べないこと」が大切だった
A型事業所に通う中で、どうしても他人と比べてしまうことがありました。
「自分よりできる人がいる」「自分は遅いかもしれない」「こんな収入で意味があるのか」――そんな気持ちに押しつぶされそうになったこともあります。
でも、ある日ふと思いました。
「昨日の自分より1ミリでも前に進めたら、それでいいじゃないか」
他人と比べるのではなく、「過去の自分」と比べる。
それが、今の私にできる精一杯の努力であり、誇れる成長だと感じるようになりました。
障害者が「働く」を考えるときに伝えたいこと
世の中には、「障害者は働かなくていい」という意見もあります。
一方で、「もっと働け」というプレッシャーを感じることもあります。
そのどちらも、当事者の心に寄り添った言葉ではないように感じます。
働けるなら働いてもいい。
働けないときは、休んでもいい。
でも、「働きたい」と思ったときに、それを受け止めてくれる場所がある――その存在が、就労継続支援A型だと私は思っています。
おわりに:今も「人生逆転」をあきらめていない
私はブログを書いています。
目的は、今の延長線上で「生活を少しでも安定させたい」という気持ちもありますが、もう一つ――「過去の自分のように、苦しんでいる誰かの参考になれば」という想いも込めています。
月収9万円の私でも、ブログで人生を立て直せるのか?
それはまだわかりません。でも、少なくとも「挑戦できる状態」にまでは、自分を持ってこられました。
ここから、また一歩ずつ。
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