就労継続支援A型って実際どうなの？
障害があって一般企業で働くのが難しいとき、「就労継続支援A型」という選択肢があります。雇用契約を結びながら働けるため、福祉的支援を受けつつ少しずつ就労経験を積めるのが特徴です。
でも、実際にA型事業所で働いてみて、「最初にこれを知っていればよかった」と思ったことも少なくありません。今回はその中から、特に重要な３つのポイントをお伝えします。
作業内容は事業所によって大きく異なる
A型事業所は全国に多数ありますが、仕事内容は場所によって全く異なります。軽作業、清掃、農作業、データ入力、ネットショップ運営など、多岐にわたります。
私が通っている事業所では、単純作業が中心でパソコン作業は一切ありません。「パソコンのスキルを活かしたい」と考えていた時期もありましたが、現実はそう簡単ではありませんでした。
事前に見学や体験を通じて、実際の作業をしっかり確認することが大切です。
「安定収入」とは限らない
A型事業所では最低賃金が保証されているものの、出勤日数や作業時間によって収入は大きく変わります。
私の場合、月の収入は約9万円。決して多くはありませんが、体調と相談しながら働いているため、これが今の自分には「ちょうどいい」働き方だと思っています。
「月〇万円稼げる」と期待しすぎると、現実とのギャップに苦しむことになるかもしれません。
福祉的支援と「働く」のバランス
A型事業所は「働く場所」であると同時に、「福祉サービス」でもあります。仕事でありながら、支援員との面談や支援計画の振り返りなど、福祉的なサポートも受けられます。
ただし、そのバランスが合わないと感じることも。たとえば「もっと成果を出したい」と思っても、事業所のペースに合わせる必要があることもあります。
自分の目標や希望と照らし合わせながら、「ここで何を得たいのか」をはっきりさせておくことが大事です。
働くことは、続けることから始まる
最初から完璧にこなす必要はありません。まずは「行けた日を大切にする」こと。週に何日か出勤できた、それだけでも十分な前進です。
障害があっても、就労継続支援A型という場所で、自分らしい働き方を見つけていくことは可能です。焦らず、無理せず、自分のペースで歩んでいきましょう。
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