「働く意味がわからない」ときに読む記事

仕事に向かう途中でふと思う。「なんで働いてるんだろう？」
誰もが一度は感じたことがあるかもしれません。
とくに病気や障害を抱えながら働いている人にとって、その疑問はもっと深く重たくなることも。

今回は「働く意味がわからない」と感じてしまう理由と、そのモヤモヤとの向き合い方を、実体験をまじえながら整理してみました。

働く意味がわからなくなるのは「おかしいこと」ではない

「こんな仕事、何の意味があるんだろう」
「誰かの役に立ってる実感がない」
「ただ疲れて、ただ生活費のために時間を削っているだけ」

こう思ってしまうと、毎日が虚しく感じられますよね。

特に私の場合はA型作業所の単調な作業に「これやってて意味あるの？」と疑問を持つことも多いです。
でも、それはおかしいことではありません。むしろ、「今の働き方が自分にとってしっくりきていない」という大事なサインです。

人間は「誰かの役に立ちたい」「意味があることをしたい」と本能的に感じる生き物です。
しかし、ルーティン作業や「指示されたことをこなすだけ」の仕事では、その感覚を持ちにくくなります。

特に、精神的にしんどいときほど、「意味を見失う感覚」に飲まれやすいのです。

たしかに「やりがい」や「意味」は大切です。
でも、生活がギリギリだったり、心身が不安定な状態では、そうしたものを考える余裕すらなくなります。

だから、順番を入れ替えてみましょう。

まずは、生活の安定。
その上で、余力が出てきたら「意味」や「やりがい」を探す。

この順序で考えると、働くことに無理なく向き合えるようになります。

たとえばこう考えてみてください。

これは「意味」ではなく「目的」。
目的は人それぞれだし、周りと比べる必要もありません。

「意味がわからない」と感じるときは、
「今、自分にとっての目的は何か？」に視点を変えてみると、少し楽になります。

働く意味が本当に見つからず、心がすり減っていくと感じるなら、いったん立ち止まるのも選択肢です。

働き方を変えてみる、就労時間を減らす、福祉サービスを活用する——。
「辞めたら負け」ではなく、「自分を守るために調整する」ことも大事な働き方のひとつです。

「働く意味がわからない」と感じる時間があったとしても、それ自体が無駄になることはありません。

その問いを持てたこと自体が、「今の自分と向き合っている証拠」です。
焦らず、少しずつ「自分なりの働き方」を見つけていけば大丈夫です。