〜ブランクに悩む障害当事者が伝えたいこと〜
就職・転職活動をしようと履歴書に向き合ったとき、「この空白、どう説明すれば…」と手が止まった経験はありませんか?
精神障害がある人にとって、長期間のブランクは珍しくありません。今回は、空白期間に対する不安と、採用担当者の視点、そして書き方の工夫について解説します。
目次
空白期間はマイナスか?
結論から言うと、「一概にマイナスとは限らない」です。
大事なのは「空白の理由が伝わるか」「その期間に何をしていたか」です。
特に精神疾患や障害によるブランクは、正直に伝えることで誠実さが伝わることもあります。
空白期間の伝え方(例)
病気療養中だった場合
例:「◯年◯月〜◯年◯月は、精神的な体調不良のため療養しておりました。現在は通院を続けながら、就労可能な状態に回復しております。」
家族の介護や家庭の事情があった場合
例:「家族の介護を優先しておりましたが、現在は状況が落ち着き、仕事に集中できる体制が整っています。」
自己理解やスキル習得をしていた場合
例:「自宅で療養を続けながら、生活リズムを整える訓練や、簡単なPCスキルの習得をしていました。」
採用担当は何を見ている?
- 誠実に説明できているか
- 現在の就労意欲があるか
- 再発や休職リスクをどう考えているか
つまり、「空白=不採用」ではなく、「説明できない空白」「無計画な印象」が問題視されるのです。
障害者雇用枠なら理解されやすい
精神障害があることを開示して就職する場合(オープン就労)、空白期間の説明はむしろ前提とされます。
そのため、過度に恐れる必要はありません。障害者雇用枠では、ブランクの背景も含めて「人柄」や「就労意欲」を評価してもらえることが多いです。
面接での一言が印象を変える
ブランクの説明は、「復職後どう働けるか」を前向きに語ることで印象が変わります。
例:
「今は◯◯の業務から少しずつ仕事を再開したいと思っています。」
「安定した通院と服薬を継続しながら、週◯日・短時間から働ける環境を希望しています。」
まとめ:空白期間は「語れば価値になる」
履歴書の空白は、恥じるものではありません。
そこに、あなたがどう向き合い、どう過ごし、どう立ち直ろうとしているかが語られていれば、それは立派な「経験」になります。
障害を抱えていたからこそ得られた気づきや視点が、誰かにとって必要な力になる日が来ます。焦らず、自分の言葉で書いてみましょう。
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