就労支援を利用する前と後で変わったこと

〜「働くこと」への見方が180度変わった話〜

就労継続支援A型やB型、就労移行支援などの福祉サービス。
初めて利用する前は、「なんとなく不安」「自分には合わないかも」と感じていませんでしたか？

この記事では、筆者が実際に就労支援を利用する前と後でどんな変化があったかをリアルに紹介します。

支援を使う＝「負け」な気がしていた時期がありました。
「普通に働けないこと」を受け入れるのが怖くて、
制度を使うことに対して抵抗がありました。

周囲の目や、「就労支援を使ってまで働く意味があるのか？」という疑問もあって、なかなか一歩を踏み出せなかったのです。

体調が安定してきたのに、社会復帰の道筋が見えず、家でただ時間を潰す毎日。
そんな中、支援員さんに「まずは見学だけでも行ってみませんか？」と声をかけられたのがきっかけでした。

実際に見てみると、思っていたほど堅苦しくもなく、
「ここなら自分のペースでやれそう」と思えたのです。

週に数回でも通う場所ができると、自然と朝起きる習慣がつきました。

最初は簡単な作業でも、「できた」という実感を積み重ねることで、
「また働いてみたい」「自分にもできることがある」と前向きになれました。

職員や仲間と接する中で、「無理のない関わり方」が少しずつ身につきました。
孤立しがちだった心が、ほんの少し開いた気がします。

就労支援は、「いきなり社会に出るのは不安」「体調の波がある」といった人にとっての、安全なステップです。

もちろん、合う・合わないはあります。
でも、「働けない自分」を責めるよりも、
「働ける環境」を探す視点の方がずっと建設的です。

「働けるかどうか」ではなく、「どうすれば働きやすくなるか？」という視点。
それを支えてくれるのが、就労支援という選択肢なのだと、実感しています。