働けない時期に支えになったもの

―動けない自分を責める前に、思い出してほしいこと―

精神疾患を抱えていると、「働けない時期」が長く続くことがあります。
周囲の目、自分自身への苛立ち、不安、焦り……。
そんな中で、私を支えてくれたものについて綴ります。

働けない時期、何もしていない時間が増えるほど、
「自分はダメだ」「このまま一生終わるんじゃないか」と
ネガティブな思考が止まらなくなっていました。

でも、そんな自分を少しでも立て直せたのは、
小さな「支え」に気づけたからでした。

働けないことで、疎遠になる人もいました。
でも逆に、何もできない私に優しく接してくれた人もいたんです。

「話すだけでもいいよ」
「また元気になったら少しずつでいいから」

そんな言葉に、何度も涙が出ました。
一人でも味方がいれば、人は折れずにすみます。

毎日同じ時間に外に出る。
何もできない日も、とにかく玄関を出る。
それだけでも「今日、できたこと」が生まれます。

また、日記に「感情」だけでも書いていくと、
あとから見返したときに「確実に回復している」ことがわかるんです。

この時間が、のちの人生にとって
大事な“蓄え”になっていたと今なら思えます。

「働かない自分＝価値がない」とは限りません。
立ち止まっている時間にこそ、
気づけること・癒えるものもあるのです。

ネットや本で「働けなかった時期があった」と語る人の話を読んで、
「自分だけじゃない」と思えました。

とくに、元・当事者が語るリアルな声は、
当事者にしか届かない力があります。

あなたの「今」も、無駄じゃありません。