―「社会に戻る」の第一歩はここから始まった―
精神障害があって働けない――。
かつての私は、そう思い込んでいました。
でも、「就労継続支援A型」という選択を通じて、少しずつ現実が変わっていったのです。
今回は、就労支援を利用する「前」と「後」で自分の中に起きた変化を、正直に書いてみます。
目次
利用する前:社会との距離が遠すぎた
不安と孤立感
外に出るのが怖い、人と話すのが苦手、体調も不安定。
「もう働ける気がしない」と思っていた時期、
社会とのつながりは完全に途切れていました。
自己否定が強かった
周りは働いているのに、自分だけ取り残されている気がする。
「怠けてるのでは?」と自分を責める日々でした。
将来の見通しも立たず、焦りと無力感ばかりが募っていました。
利用を始めてから:小さな変化が積み重なった
毎日、行く場所がある
就労支援を利用するようになってから、
「週5で通う」というリズムが生まれました。
これは、以前の自分には想像もできなかったことです。
人と話すことが怖くなくなった
支援員や利用者との関わりの中で、
少しずつ「人と関わることへの恐怖心」が減っていきました。
仕事としての関係だからこそ、適度な距離感があって安心でした。
「働けている」という感覚
仕事の内容が軽作業であっても、
「お金をもらう」経験が、自信につながりました。
月収9万円でも、「自分で稼げた」という実感は、何よりの力になりました。
就労支援は「完璧な自立」を目指す場所ではない
就労支援というと、最終的には「一般就労」がゴールのように語られることが多いです。
でも私は、「今の自分にちょうどいい社会との距離感を保てる場所」として、とても大事な場だと感じています。
まとめ:変化は“少しずつ”でいい
- 利用する前は「働けない自分」に苦しんでいた
- 就労支援を通じて、生活リズムと自信が戻ってきた
- 社会とつながり直す第一歩として、とても有効だった
「自分は社会に出られないかも」と感じている人にこそ、
一度、就労支援を検討してみてほしい。
そこから、あなたのリズムに合った生き方が始まるかもしれません。
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