目次
はじめに
「普通に働いて、普通に暮らす」
その“普通”が、ずっと僕の憧れでした。
でも、病気になって、その普通がどうしても手に入らなくなったとき、強烈な劣等感に苦しみました。
この記事では、「普通」という幻想にとらわれていた僕が、それをどう手放し、自分らしい生き方を見つけたのかを語ります。
「普通」に憧れて、自分を否定しつづけた日々
なぜ「普通」にこだわってしまったのか
僕は大学に進学する前にうつ病と診断され、かなりの苦境に立たされていたのを覚えています。
うつ病を経て、統合失調症の診断を受けたときも、無理に働こうとしました。
心も体もボロボロなのに、「普通」に戻らなきゃいけないという思いに縛られていたのです。
「普通になれない自分」はダメだと思っていた
「定職に就けない自分」
「早起きできない自分」
「他人と比べてしまう自分」
そんな自分を責め続けていたせいで、病状はむしろ悪化しました。
「普通を手放す」とは、あきらめではなく選び直すこと
僕にとって「普通」は、毒だった
ある日、「普通に生きたい」という言葉に違和感を覚えました。
それは、「他人の人生の型にはまりたい」という願望にすぎなかったことに気づいたのです。
僕自身のことを見ていなかった。だから苦しかった。
自分に合ったペースで生きると、世界が静かになった
今は、就労継続支援A型で週5日働いています。月収は9万円。
かつての自分なら「負け組」と思っていたかもしれません。
でも、不思議と今のほうが心は落ち着いています。
「できること」に集中して、「できないこと」は自然に受け流せるようになりました。
自分の「ものさし」を持つということ
比べるべきは「昨日の自分」
他人と比べても、キリがありません。
でも、昨日の自分と比べれば、小さな進歩に気づくことがあります。
「今日は朝起きられた」「一記事書けた」「ちゃんと休めた」
それだけで、十分すごいことです。
世間の正解ではなく、自分の納得を優先する
収入が少なくても、心が安定していればそれでいい。
「意味のある仕事」でなくても、自分にとって「無理なくできる」ことならそれが正解。
そう思えるようになってから、人生がずいぶんラクになりました。
おわりに：普通じゃなくても、ちゃんと生きている
「普通に戻らなきゃ」と思っていた頃の僕に、今ならこう言えます。
君は、君のやり方でちゃんと生きているよ。
社会の「型」からはみ出してしまっても、人生が終わるわけではありません。
むしろ、そこからが“本当の自分の人生”のはじまりかもしれません。
コメント