目次
はじめに
SNSや周囲の成功者を見て、「自分も何者かにならなきゃ」と焦ったことはありませんか?
僕もかつてはそうでした。だけど、その気持ちは、いつしか自分を追い詰める呪いになっていました。
この記事では、「何者かになりたい」と思い続けて疲弊した僕が、どのようにその思考から距離を取り、自分を回復させてきたのかをお話しします。
「何者かになりたい」が生んだ自己否定
成功=正義、と思い込んでいた
周囲の人が結婚したり、出世したり、フリーランスとして活躍したりする姿を見ると、
「自分は何もできていない」と強烈な劣等感に襲われました。
病気で長く働けなかった自分にとって、それは大きなプレッシャーでした。
ただ生きているだけではダメなんだと、勝手に思い込んでいたのです。
夢や理想が「義務」になっていた
「本を書きたい」「発信で誰かの役に立ちたい」
本来は純粋な願いだったはずなのに、気づけば「やらなければ価値がない」になっていました。
夢に縛られて、夢がしんどくなる——そんな矛盾に、僕はずっと気づけませんでした。
「何者かにならなくていい」と気づくまで
小さな日常が、すでに僕の人生だった
ある日、彼女と食べた夕飯の味が妙に心に残りました。
そのときふと、「こういう何でもない時間こそが、人生の本体かもしれない」と思えたんです。
何者かになる前に、「今の自分の生活を大切にする」ことを忘れていたのだと気づきました。
承認欲求を、外から内へ切り替えた
「誰かに認められたい」
この気持ちは完全には消えないけれど、「昨日よりも心が落ち着いていた」とか「今日はちゃんと休めた」といった、内面的な満足感を意識するようにしました。
そのほうが、結果的に心が安定していくことに気づきました。
僕が意識している3つのこと
1. 「役に立たなくてもいい」と思ってみる
自分が誰かの役に立っていないと不安になるときは、「今日は何もしてないけど、生きてるだけでOK」と言い聞かせます。
これだけで、自己否定のスピードをゆるめることができます。
2. 「好き」と「楽」を最優先する
「ちゃんとしなきゃ」をいったん脇に置き、「好きなこと」「楽なこと」を意識して選ぶようにしています。
たとえば、ブログを書くのが「好き」で「苦しくない」なら、それを続ける価値はあるんです。
3. 比べる相手を「過去の自分」に限定する
他人と比べれば、何もかもが足りなく思えてしまいます。
でも、昨日の自分と比べれば、進歩があることに気づけます。
「今日も1日生き延びた」それだけで、十分な実績です。
おわりに:「何者か」じゃなくて、「そのままのあなた」でいい
もし今、「何者かにならなきゃ」と思って苦しんでいるなら、いったん立ち止まってほしい。
すでにあなたは、「何者か」なんかじゃなくても、ちゃんとここに存在している。
そして、あなたの存在が、誰かを救う日がきっと来ます。
まずは、自分をゆるすことから始めましょう。
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