目次
はじめに
「応援してるよ」
「きっと良くなるよ」
「頑張ってね」
どれも悪意のない、やさしい言葉。
でも、心が疲れているときには、そのやさしささえも重く感じてしまうことがあります。
僕は、うつ病や統合失調症と向き合ってきた中で、「励ましがつらい」と思ったことが何度もありました。
この記事では、そんなときの自分をどう受け止めてきたか、僕なりの答えを書いてみます。
応援がしんどい理由
「期待に応えなきゃ」がプレッシャーになる
「あなたならできるよ」と言われるたびに、
「できなかったらどうしよう」「応えられなかったら申し訳ない」
そんなふうにプレッシャーを感じてしまうことがありました。
本当はただ、「わかるよ」「しんどいよね」と言ってほしかったのかもしれません。
優しさが、自分を責める材料になってしまう
誰かの応援を受け取れない自分は冷たいんじゃないか。
応援してくれる人がいるのに、前を向けないなんて甘えてるんじゃないか。
そんなふうに、自分で自分を責めてしまう悪循環に陥ることもあります。
僕が実践している「応援がつらいとき」の対処法
① 無理に“ありがたがらない”
「ありがとう」って言わなきゃ、と思うほど、気持ちが重くなることがあります。
だから僕は、心がしんどいときには「今はちょっと言葉が重たくて…」と距離をとるようにしています。
気持ちが回復してから、感謝は返せばいい。
② 「がんばって」に“返事をしない”自由を持つ
「がんばってね」に、いつも「うん、がんばる」って返さなくてもいい。
「…うん」「ありがとね」で終わらせたっていい。
それ以上、無理して言葉を繕う必要はありません。
③ 「いまはしんどい」と言える相手を持つ
「応援されるのがつらい」と言える場所があることは、本当に大きい。
僕はパートナーに、
「今は『頑張って』って言葉より、『いてくれてありがとう』の方がうれしい」
と伝えたことがあります。
それだけで心の負担がすっと軽くなりました。
おわりに:「頑張れないあなた」にも価値がある
応援されても、それがつらく感じる日があります。
それは決して、あなたがひねくれているわけでも、感謝が足りないわけでもありません。
ただそれだけ、心が疲れているというサインなんです。
だから、応援されることがつらい日には、無理に前を向かなくていい。
うつむいたままでも、立ち止まったままでも、ちゃんと生きています。
それで、いいんです。
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