通院が必要な生活を送っていると、交通費の負担は意外と大きく感じるものです。
特に精神疾患などで定期的な通院が必要な場合、月に何度も往復するだけで数千円がかかってしまうこともあります。
私も、長いあいだその費用を「仕方ないもの」として自己負担していました。
でも後になって、「交通費助成制度」というものがあると知り、大きなショックを受けたのです。
自治体によって異なる「交通費助成」の制度
ある日、障害者向けの情報をまとめたブログで、「通院交通費の助成制度がある」という記述を見つけました。
信じられず、住んでいる自治体の福祉課に問い合わせたところ、精神障害者保健福祉手帳を持っていれば、通院にかかる交通費の一部が助成される制度があると説明されました。
しかも、申請さえすれば過去数か月分がさかのぼって支給されるケースもあるとのこと。
「知らなかった」だけで損をしていた実感
私はすでに数年間、月に数回の通院を続けていました。
計算すると、年間で1万円以上の交通費を自己負担していたことになります。
もちろん、その間は何の補助も受けず、ただ「必要だから」と交通費を払っていました。
制度の存在を知ったときの率直な感想は、**「もっと早く知りたかった」**という後悔そのものでした。
制度は“積極的に探さないと見つからない”
交通費助成の制度は、全国一律ではなく、自治体ごとに異なります。
そのため、引っ越しをした場合などには制度の有無や内容が変わることもあるのです。
ですが、申請書類も複雑ではなく、条件にさえ合致すれば支給されるものだったというのが、私の正直な印象です。
問題は、「誰も教えてくれなかった」こと。
主治医も、病院のスタッフも、市役所の窓口も、誰も「こういう制度がありますよ」とは教えてくれなかったのです。
まとめ：通院にかかるお金も“支援の対象”かもしれない
通院に必要な交通費は、ただの出費ではありません。
それは「生活を維持するために必要なコスト」です。
だからこそ、支援を受けられる制度があるのです。
もし、あなたも通院にお金がかかって悩んでいるなら、
一度、お住まいの自治体に「交通費助成制度はありますか？」と問い合わせてみてください。
制度は、“知っている人”が得をするようにできています。
知らずに損をする人を、これ以上増やさないために、この記事を書きました。
コメント