支援制度を知っても、なかなか申請できなかった。
手帳も、自立支援医療も、就労支援も――
「必要かもしれない」と思いながら、手が出せなかった。
その理由の一つが、「自分よりもっと大変な人がいる」という思いだった。
「自分はまだマシ」って思い込みが、自分を縛ってた
入院している人、寝たきりの人、生活が完全に崩壊している人……
そういう人たちと比べて、私はまだ動けていた。
だから、
「こんな自分が制度を使うなんて図々しい」
「本当に困ってる人の邪魔になるんじゃないか」
そんなふうに思っていた。
でも、比べることに意味はなかった
後になってわかったのは、
「苦しみは比べるものじゃない」ということ。
制度は“より苦しい人のため”というより、
“それぞれの苦しみに合わせた支援”をするためにある。
「私はまだ軽い方だから」という理由で我慢する必要なんて、どこにもなかった。
制度は「限られた人だけの特権」じゃない
制度には審査があり、条件があり、必要な書類もある。
だから、適切に使う人がちゃんと選ばれる仕組みになっている。
自分が対象に該当しているなら、それは「使っていい」というサイン。
“もっと大変な人がいる”という理由で辞退する必要なんてない。
まとめ:「自分の苦しみも、ちゃんと苦しい」と認めていい
人の痛みと比べて、自分を小さく見積もってしまうのは優しさかもしれない。
でも、それで自分を助けるチャンスを捨ててしまうのは、もったいない。
自分のしんどさを、正当に受け止めてあげること。
それが、支援を受ける最初の一歩なんだと思う。
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