障害者手帳を取ろうとしたとき、
真っ先に浮かんだのは「親になんて言おう?」という不安でした。
でも相談した結果、それは的中。
「そんなもの取ったら、人生終わるぞ」とまで言われたのです。
目次
手帳のことを知ったのは、病院のパンフレットだった
長年通っていた精神科の受付で、
ふと目に入ったのが「障害者手帳について」という冊子。
読んでみると、
- 映画館や交通機関の割引
- 就労支援サービスの利用
- 通院費の軽減 など
いまの自分に必要な支援ばかりが載っていました。
親に相談したら、予想以上の拒否反応が返ってきた
家で思い切って「手帳の申請を考えてる」と伝えたら、
親は表情を変えて言いました。
「そんなの取ったら、社会的に終わりだ」
「恥ずかしいことするな」
「普通に戻れなくなるぞ」
言葉の奥には、「うちの子は障害者じゃない」という強いプライドと、
社会的な偏見がありました。
親の価値観と、自分の現実が食い違っていた
親にとっては、“普通でいてほしい”という願いがあったのだと思います。
でも、私にとっての現実は「普通では暮らせないほど、しんどい日々」でした。
私は助けが必要だった。
親は助けなんていらないと思っていた。
そのズレが、手帳申請という場面で一気に表面化したのです。
それでも、申請した。結果、生活が変わった
親の反対に負けずに申請した結果、
私は障害者手帳3級を取得することができました。
その日から、
- 通院費が安くなり
- 移動のハードルが下がり
- 就労支援にスムーズに繋がる
生活が少しずつラクになっていきました。
あのとき申請しなかったら、もっと壊れていたかもしれない
親の言う通りにしていたら、
たしかに“障害者”にはならなかったかもしれない。
でもその代わり、生きるのがさらに苦しくなっていたと思います。
私にとって手帳は、「逃げ」でも「恥」でもなく、
生きるための“ライフライン”でした。
まとめ:親の反対よりも、自分の暮らしを優先してよかった
親の価値観は大切だけど、
親の人生と、自分の人生は違う。
私は私のやり方で、生きていくしかない。
制度は“甘え”じゃなく、“選択肢”。
そしてその選択をしたことを、いまは後悔していません。
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