通院を続けることが、精神的にも金銭的にもきつかった頃。
1回の診察に1,500円。
薬をもらえばさらに数千円。
それが月に何回も続く。
「行けば安心できる」のに、「行くとお金がなくなる」。
そのジレンマのなかで、通院自体をやめようかと悩んだこともあった。
目次
「自立支援医療って知ってますか?」の一言で変わった
あるとき、病院の会計窓口で声をかけられた。
「通院が続く方には、こういう制度がありますよ」と
パンフレットを渡された。
そのとき初めて、「医療費が1割になる制度」があると知った。
申請は正直、少し面倒。でも未来の自分のために
必要なのは、主治医の診断書と、自分の情報を書いた申請書。
診断書代はかかったけど、それ以上に通院が続けられる安心感が大きかった。
最初は「制度に頼るなんて」と少し引け目もあったけど、
月数千円が数百円に変わったとき、思わず
「助かった…」と小さくつぶやいた。
通院が続けられると、生活も整っていった
薬が安定して飲める。
体調が急変しても、病院に行くのをためらわないで済む。
“定期的に医者と話せる”というだけで、
心のなかの「孤独な戦い」が減ったように感じた。
まとめ:制度は、生活の土台を支える「目に見えない味方」
自立支援医療がなかったら、
私はたぶん、途中で病院に行けなくなっていた。
制度は、“生き延びるための環境整備”。
決して、甘えじゃない。
そんな気づきをくれた、大きな一歩だった。
コメント