制度を使うことに迷いがあったけど、それでも必要だと思って申請した。
支援を受けるようになって、生活は少しずつ落ち着いてきた。
――でも、なぜか心のどこかに「申し訳なさ」が残っていました。
制度を使って「助かった」はずなのに、素直に喜べない。
それは、自分が「与える側」ではなく「受け取る側」になったことへの違和感だったのかもしれません。
目次
感謝の気持ちが、罪悪感に変わっていった
「ありがたい」けど、「申し訳ない」
本来なら、「支えてもらってありがたい」と思えばそれでいい。
でもいつのまにか、「ありがたい」気持ちが、「もらってばかりで申し訳ない」に変わっていました。
どこかで「受け取る自分」にダメ出ししていた
制度を使う＝弱い人、という思い込みが抜けきっていなかった。
だから、支援を受けるたびに「自分は情けない」「迷惑をかけている」と感じてしまったのかもしれません。
周囲の視線が気になる日々
「制度なんて使ってるの？」と思われそうで言えなかった
制度を使っていることを、誰にも言えなかった時期がありました。
偏見を向けられるのが怖かったし、「ズルしてる」と思われるのが何よりつらかった。
だから、支援を受けていても「普通のふり」をして生きていました。
SNSの投稿やニュースが刺さるときもあった
「働かない人に税金が使われてる」といった発言や報道を見るたび、胸が痛みました。
自分のことを直接言われているわけじゃないのに、どこかで「自分がその対象だ」と感じてしまっていたんです。
負い目を和らげるためにしてきたこと
支援のおかげで生活が安定したことを実感する
まずは、「受け取ったことで、確実に生活が立て直せた」と実感すること。
生活が落ち着いたからこそ、少しずつ働けるようになった。
制度を使ったからこそ、自分にできることが見えてきた――そう思えるようになってから、気持ちが少し軽くなりました。
いつか誰かに返せたら、それでいいと思うことにした
「今は受け取る側でもいい」
「いつか少しでも余裕ができたら、自分が助ける側になればいい」
そう思うようになってから、「受け取ること」に対する怖さがやわらいでいきました。
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