「みんなは先に進んでるのに、自分だけ止まってる」
そう思っていた時期がありました。
体調を崩して働けなくなり、社会との接点もなくなって、
気づけば、自分だけが“取り残された存在”のように感じていたのです。
そんな私が、支援制度に出会ってから、
ようやく「自分のペースで歩く」という感覚を取り戻すことができました。
目次
支援に繋がるまでは、“立ち止まることすら許されない”と感じていた
病気になっても、つらくても、
周囲の目は、「早く元に戻れ」「ちゃんと働け」というプレッシャーだらけでした。
何もしていない自分=価値がない。
そう思い込み、回復よりも“取り繕うこと”を優先していたのです。
でも、そうやって無理にがんばるほど、
逆に心身のバランスを崩していきました。
支援の場で初めて、「今の自分で大丈夫」と言われた
ある日、福祉の窓口に行って紹介された支援機関に通うことになりました。
最初は、「何をしてくれるんだろう?」と半信半疑でしたが、
そこで出会ったスタッフの言葉に、衝撃を受けました。
「今日はここに来れただけで、すごいことですよ。」
誰にも褒められなかった行動を、
ちゃんと認めてもらえた。
その瞬間、ようやく「今の自分を否定しなくていいのかも」と思えました。
少しずつ「今日できたこと」を積み重ねていった
支援機関では、毎日なにか特別な訓練があるわけではありませんでした。
でも、
- 朝、起きて通所できた
- 人と挨拶できた
- 雑談にちょっとだけ入れた
- 手伝いを頼まれて断らずにできた
そんな小さな積み重ねを、誰も否定しない場所でした。
ここで得た「小さな成功体験」が、
少しずつ自信になり、行動範囲が広がっていったのです。
焦らなくてもいい場所があったから、自分の速度に戻れた
最初のころは、「何ヶ月で一般就労できるのか」とばかり考えていました。
でも途中で、「それよりも、自分らしく生きられる力を育てるほうが大事だ」と気づきました。
それは、周りのペースに合わせることをやめた瞬間でもありました。
今では、たとえ進みが遅くても、
「今日は自分の力で一歩動けた」と思える日が増えてきました。
まとめ:自分のペースを取り戻せたのは、支援のおかげ
支援を受ける前は、
“頑張れない自分”を責め続けていました。
でも、支援制度のなかには
「そのままでいい」「できることからでいい」というまなざしがありました。
その空気に包まれて、私は少しずつ、
“本当の自分の歩幅”で前に進めるようになったのです。
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