経済的に苦しいとき、選択肢としてよく挙がるのが「生活保護」です。
実際、僕自身も一度は「使ったほうがいいのかもしれない」と考えたことがありました。
当時の収入は月9万円。障害年金は不支給。預金もほとんどない。
けれど僕は、生活保護を使わない選択をしました。
今回は、その判断に至った理由と、「支援なしでは生きられなかった」現実について書いてみたいと思います。
目次
生活保護を検討してみたけれど…
インターネットや行政の情報を見ていると、生活保護という制度は確かに存在感があります。
「誰にも頼れない」「働けない」「収入がない」──そんなときの最後の砦。
僕も一時、「自分がこれ以上追い詰められたら、どうするんだろう?」と考え、選択肢として頭に浮かんだことはありました。
生活保護を選ばなかった理由
いろいろと調べたり、自分の状況を見つめ直した結果、以下のような理由で申請には至りませんでした。
1. 生活を細かく管理されることへの不安
支出の制限や訪問調査など、「自由がなくなるのでは?」というイメージが強く、精神的にきつそうだと感じたこと。
2. 同棲中のパートナーとの暮らしを守りたかった
生活保護には扶養照会や同居人との関係確認があるため、今の生活環境がどう扱われるか分からない不安がありました。
3. 今のところ、最低限の生活が成り立っていた
家賃は払えているし、食費もなんとかやりくりできていた。
「すぐに必要」という危機感までは感じていなかったことも大きかったです。
制度を使わない=一人で頑張る、ではなかった
生活保護を選ばなかったとはいえ、完全に「自力で生きている」わけではありません。
- 障害者手帳による交通費の支援
- 医療費助成
- A型事業所での就労と収入の保証
他の支援をたくさん受けながら、ようやく生活をつないでいます。
だからこそ、「生活保護を使わなかったから偉い」なんてことは一切思っていません。
「使うか使わないか」は、自分で選んでいい
生活保護は、必要な人が正当に使える制度です。
僕の場合は、いくつかの事情から今は使っていないけれど、
将来的に選択肢に入れることも、否定する気はありません。
大事なのは、「仕方なく」ではなく、「納得して」制度を選べること。
制度の存在そのものが、「もしものときの安心感」になっているのは間違いありません。
まとめ
- 生活保護は考えたことはあるが、申請には至らなかった
- 自由度や生活環境への影響を考えて、自分にとっては今は使わないという判断をした
- ただし、他の制度や支援の力を借りて暮らしている現実はある
- 制度を使うことも、使わないことも、自分の意思で選ぶことが大切
- 生活保護は「最後の選択肢」として、安心材料のひとつとして残してある
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