――言いづらいからこそ、「伝え方」が大事
精神障害があると、体調の波やストレスの影響で「普通に働くこと」が難しい場面が出てきます。
でも、すべてをひとりで抱え込んで無理をすると、結局は体調を崩して辞めることに…。
だからこそ、「配慮をお願いすること」は、自分の人生を守るための大事なスキルです。
この記事では、お願いするタイミング・伝え方・失敗しないためのコツをまとめました。
目次
1. 配慮をお願いするベストなタイミング
理想は「就職前」か「入社初期」
- 就労支援や障害者雇用であれば、最初からオープンにするのが前提
- 一般雇用でも、最初から体調面の懸念を軽く伝えておくと、あとがラク
でも現実は――
「今さら言いづらい」「言ったらクビになりそう」と思って我慢してる人も多いと思います。
そんなときは…
「体調が不安定になりはじめたとき」が、むしろベターなタイミング
- 休職や欠勤が増える前に、小さな違和感の段階で相談
- 「最近、こういうことで少し困っていて…」という自然な入り口から話すとスムーズです
2. 伝え方のコツ:全部言わなくていい
ポイントは「伝えるべきことを、コンパクトに伝える」
- 診断名を言うかどうかは、状況次第(必須ではない)
- 言いにくければ、「体調に波がある」「疲れやすい時間帯がある」など、“症状ベース”で伝えるのもアリ
- 「こうしてもらえると助かる」という具体的な配慮案を添えるのがポイント
例:「午前中に集中力が出にくいため、午後からの作業が多めになると助かります」
3. 伝える相手は「信頼できる上司 or 総務・人事」
- 直属の上司が話しやすければベスト
- 話しにくい場合は、社内の相談窓口や産業医、人事など第三者を通すこともできます
- 就労支援機関を利用している場合は、担当者から代わりに伝えてもらうのもひとつの手段
4. よくある心配と向き合う
- 「理解してもらえなかったらどうしよう」
→ 実際に“配慮できない職場”もあります。でも、それはあなたの責任ではありません。 - 「同僚に知られたら気まずい」
→ 医療情報や個人の配慮内容は守秘義務の対象。基本的には本人の許可なく周囲に伝わることはありません。
5. 言ってみてダメだったら「外に出る準備」も
正直、「配慮をお願いしても理解されない職場」も存在します。
そういう環境で無理に頑張り続けるのは、消耗するだけ。
もし断られたり、嫌な反応をされたら、それをきっかけに「次に進む準備」をしてもいいと思います。
まとめ:「勇気を出して伝えた一歩」が未来を変える
僕も最初は言えませんでした。でも、ある日倒れて救急搬送されたのを機に、やっと打ち明けたんです。
そしたら、「もっと早く言ってくれてよかったのに」と言われて――
ああ、言ってよかったなって。
あなたの健康や生活を守れるのは、他の誰でもなく自分だけ。
だからこそ、「伝える勇気」は、自分の味方になる力です。
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