「やりがいのある仕事をしたい」
「好きなことで生きていきたい」
そんな思いを持って働き始めたのに、気がつけば心も体もボロボロになっていませんか?
精神障害があると、体調や気分の波に振り回されて、「理想の働き方」を追いかけ続けるのはとても消耗します。
今回は、夢を一度「保留」にして、生活をシンプルに立て直す視点をお伝えします。
目次
無理して「理想の自分」を演じていませんか?
私たちの中には、「社会に貢献したい」「人の役に立ちたい」「好きなことを仕事にすべきだ」という想いが、強く根付いていることがあります。
でも、それが自分の状態と釣り合っていないと、無理をして頑張りすぎてしまいます。
- 体調が悪くても、納期を守ろうとしてパンク
- 収入が不安定でも、「やりがいがあるから」と自分に言い聞かせる
- 「本当は合ってないかも」と感じながら、続けてしまう
その結果、仕事だけでなく、自分の生活そのものが崩れてしまうことも。
「やりがい」は、心と生活に余裕があるときに感じられる
心と生活に余裕がないとき、「やりがい」や「夢」は重荷になります。
でも、生活がある程度安定していると、小さなことにも意味や満足を感じられるようになります。
- 週3で働いて、ちゃんと食べられるようになった
- 毎月ちょっとずつでも貯金できている
- 余裕のある日に、好きなことを楽しめている
こういう小さな「自分の土台」を整えていくことで、「ああ、これでもいいのかも」と思えるようになります。
「ちょうどいい働き方」は、自分の中にある
他人の価値観に合わせて働こうとすると、どこかで疲れてしまいます。
「正社員にならなきゃ」
「週5働けないなんて甘え」
「福祉サービスを使うなんて情けない」
そうやって自分を追い詰めるよりも、
「週3日でも、月5万円でも、生活できて、体調も落ち着いている」
という状態が自分にとってのベストかもしれません。
一度、夢から降りてもいい。再び手に取る日まで
夢ややりがいを持つことは悪いことではありません。でも、それにこだわって生活が崩れてしまうのなら、一度手放してみるという選択肢もあります。
夢は、心が落ち着いたとき、またそっと手に取ればいいんです。
まずは、「ちゃんと暮らせる」「今日が穏やかに終わる」ことの方が、今のあなたにとってはずっと大事です。
まとめ:がんばらない選択が、あなたを守る
夢を追って傷ついた人にこそ伝えたいのは、
「がんばらない選択」も、立派な自己決定だということ。
好きなことややりがいにこだわる前に、まずは自分が安心して暮らせる土台を整えていきましょう。
そして、必要なときにまた夢を見ればいい。
人生は、立ち止まっても、遠回りしても、やり直してもいいんです。
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