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障害年金なしで生きるという選択:初診の証明ができなかった僕のケース

障害×お金のリアルな選択肢

障害者として生きていく上で、「障害年金をもらうのが当たり前」と思われがちです。実際、僕も制度の存在は知っていましたし、生活を考えれば受給できたほうがよかったのは確かです。でも、結果として、僕は障害年金を受けていません。理由は単純で、初診日の証明が取れなかったからです。

申請の壁は「気持ち」ではなく、「証明書類」でした。この記事では、その体験と、それでも制度の外でどう生きようとしているかを書いていきます。

なぜ障害年金を受けていないのか

制度の対象には当てはまっていた

僕は長年うつ病を患い、のちに統合失調症と診断されました。障害者手帳も所持しており、現在は就労継続支援A型で働いています。年金の等級や要件についても自分なりに調べ、「おそらく対象にはなるだろう」と判断していました。

でも、初診日の証明が取れなかった

実際に申請を考えたとき、壁になったのが「初診日」です。障害年金では、最初に医療機関を受診した日=初診日を証明する書類が必要です。しかし、僕が最初に通ったクリニックはすでに閉院していて、カルテが残っておらず、証明書の取得ができませんでした

いくら病歴があっても、証明できなければ制度は使えない。そう突きつけられたような気がして、悔しさと諦めの気持ちが入り混じっていました。

「もらえなかった」けど、「生きるしかなかった」

制度に“頼らなかった”というより、“頼れなかった”というのが正確な表現です。それでも、日々の生活は待ってくれません。障害年金がなくても、生きていく道を探さなければなりませんでした。

年金がなくても工夫して暮らしてきた

月9万円の収入でどうにか生活している

現在の僕の収入は、A型事業所で働いた分のおよそ月9万円。家賃や食費、日用品などをすべてこの中でまかなうのは正直かなり厳しいです。でも、支援の制度や手帳の特典、そして生活費のやりくりで、なんとか持ちこたえています。

制度にフル依存できないからこそ磨かれた感覚

バス代が無料になったり、税金の減免があったり、使える制度は部分的に活用しています。ただし、月々の現金収入を安定させるには、「制度に頼らない視点」も必要でした。

どこを削れるか、何を優先するか、自分の中で生活の“設計”を組み立て直す時間だったともいえます。

これから制度とどう向き合うか

今でも、障害年金を受けられなかったことを後悔していないわけではありません。もし初診日の証明が取れていたら、人生は少し違っていたかもしれません。でも、「使えない制度は使えない」と割り切ったときから、前を向いて動けるようになったのも事実です。

そして、僕のように制度の“はざま”に落ちた人が、けっして少なくないことも知っています。

だからこそ、「制度を使えてない人の声」も発信する意味があると思っています。

まとめ

  • 障害年金を「使っていない」のではなく、「使えなかった」
  • 初診日の証明が取れず、制度の対象から外れてしまった
  • 制度が使えない現実の中で、生活を工夫する力がついた
  • 今後も、自分のペースで制度との付き合い方を見つけていく

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