僕は障害年金を受給していません。
理由は、初診日の証明ができなかったからです。
現在の収入は、A型事業所の仕事で得られる月9万円。
決して多くはないこの金額で、どうやって2人暮らしを続けているのか──。
今回は、制度に頼れなかった僕たちが暮らしの中で続けている工夫や習慣を紹介します。
目次
1. 使える制度だけを徹底的に活用する
「障害年金が受けられない」となると、精神的に落ち込んでしまいそうになるけれど、そこであきらめずに“使える制度”を洗い出して最大限活用することにしました。
- 障害者手帳によるバス代無料
- 医療費の自己負担軽減
- 公共料金や住民税の減免
- 福祉サービスの割引
細かい支援を積み重ねていくと、現金が少なくても生活の負担が軽くなる場面は多いです。
2. 食費は「節約」と「満足」のバランスで
彼女と協力して、自炊中心の生活に切り替えました。
もやし・豆腐・パスタなどの定番節約食材に加えて、月に1回だけは“ちょっといい食材”で楽しむ日をつくっています。
毎日ストイックに削るよりも、「ここは使っていい」というタイミングがあることで、精神的に消耗しすぎずに済んでいます。
3. 娯楽費をゼロにせず、“無料で楽しむ工夫”を増やす
動画サブスクは解約したけど、代わりに図書館で本を借りたり、無料アプリで映画を観たりしています。
近所の公園を散歩するだけでもリフレッシュになるし、「楽しむ=お金がかかる」ではないと気づいてからは、気分転換の選択肢が広がりました。
4. 「足りない」を口にできる関係を大切に
制度に頼れない状況では、どうしても「自分でなんとかしなきゃ」と思い詰めがちになります。
でも僕たちは、「今月ちょっと厳しいかも」「ご飯の回数を減らしてる」など、素直に話せる関係を築いてきました。
それだけで、気持ちが軽くなるし、必要以上に我慢しなくて済むようになります。
5. 「2人だから乗り切れた」と思える場面があった
たとえば、急な体調不良で買い物にも行けない日。
たとえば、家賃の支払いで気持ちが沈んだとき。
そんな場面で、自分ひとりだったら耐えられなかったかもしれないことを、彼女と一緒だから乗り越えられた実感があります。
1人分の生活費では足りないことも、2人分で支え合うとなんとかなる──それが、この暮らしの強さです。
まとめ
- 障害年金が受けられなくても、使える制度を最大限活用することで負担を減らせる
- 節約は削りすぎず、心の満足も大切にする
- 娯楽や安心は、お金をかけずに得る方法もたくさんある
- “話せる関係”があることで、無理を背負いすぎずに暮らせる
- 1人で足りないことも、2人ならカバーできる場合がある
コメント