制度に支えられて暮らしていると、よくこんなふうに言われることがあります。
「制度があるから安心でしょ?」
「支援があるなら十分じゃないの?」
たしかに、障害者手帳や医療費助成、A型事業所などのおかげで、生活は以前より安定しました。
でも実際には、制度があっても「足りない」と感じる部分は、けっこうたくさんあるんです。
今回は、その「足りない」と感じたときに、僕がどんなふうにそれを補いながら暮らしているかをお話しします。
目次
制度は“最低限”を支えるもの
制度は本当にありがたい。
でも基本的には、「生活の土台を整える」ためのものだと感じています。
- 医療費は助成されても、ゼロにはならない
- A型の給与だけでは、趣味や貯金までは手が回らない
- 障害者手帳で交通費は浮いても、生活全体がラクになるわけではない
制度で守られるのは「生存ライン」。その上にある“ゆとり”や“満足感”までは、なかなか届きません。
1. お金で足りない部分は「優先順位」で乗り切る
たとえば、趣味に使えるお金が限られているときは、「今、本当にやりたいことだけに絞る」ようにしています。
- 本を1冊だけ選んで買う
- 外食は月1回の楽しみにして、普段は自炊
- 外出は交通費がかからない範囲で工夫する
すべてを満たそうとせず、「これだけは守りたい」という基準を持つと、迷いが減り、生活も安定します。
2. 心の足りなさは「彼女との関係」で満たしている
制度では満たせないもののひとつに、“心の孤独”があります。
それを埋めてくれたのが、彼女の存在でした。
- 体調が悪いときにそっと気づいてくれる
- 毎日の何気ない会話が、気持ちを落ち着けてくれる
- 支援では補えない「感情の居場所」がある
彼女と暮らすことで、制度では得られない「安心感」や「人とのつながり」を感じることができています。
3. 制度で得られない自由は「小さな選択」で確保する
制度を使っていると、「条件に合わせる生活」になりがちです。
だからこそ、日常の中で自分で選べることを意識的に増やすようにしています。
- 食べたいものを自分で決めて作る
- 休みの日の過ごし方を自分で選ぶ
- ブログにどんな内容を書くか自由に決める
こうした「自分で決めた」という感覚が、制度に縛られているという意識をやわらげてくれます。
まとめ
- 制度は生活の“土台”を支えてくれるが、心や暮らしのすべてを満たすものではない
- 金銭的な不足は「優先順位」をつけることでコントロールしている
- 心の孤独は、彼女の存在が大きな支えになっている
- 制度に合わせつつも、小さな「自分の選択」で暮らしを主体的に保っている
- 足りないところは、自分なりの工夫や人とのつながりで補っている
コメント