僕はずっと、朝が本当に苦手でした。
うつ病のときも、統合失調症の症状が強いときも、「起きなきゃ」と思っても体が動かない。
そして、起きられなかった自分を責める。その繰り返しで、ますます気持ちが沈んでいました。
でもあるとき、「これは自分の意志の問題じゃない」と気づいたんです。
体のリズムや心の状態が乱れてるときに、気合いで何とかしようとすると余計に苦しくなる。
そこから、少しずつやり方を変えていきました。
今回は、「朝起きられない自分を責めない」ために僕が試してきた工夫を紹介します。
1.「できなかった朝」より「起きられた時間」に注目する
朝10時に起きるつもりが、結局12時に。
以前の僕なら「またダメだった…」と自己嫌悪モードに入ってました。
でも、ある日カウンセラーにこう言われたんです。
「10時に起きられなかった自分」を責めるより、
「12時に起きられた自分」を認める練習をしてみましょう。
この言葉、僕にとっては衝撃でした。
それからは、「今日も昼まで寝てた」ではなく「今日は12時に起きられた」と記録するようにしています。
たとえ午後でも、起きたこと自体を「できたこと」として数えると、少しずつ自己否定が減っていきました。
2.「起きる時間」より「寝る時間」を見直す
夜中までスマホを見ていたり、生活が不規則だと、朝がしんどいのは当たり前。
僕の場合、23時に寝ると朝8時でも起きやすい。でも、1時過ぎに寝ると、10時でもしんどい。
そこで、「朝起きる努力」ではなく「夜ちゃんと眠れる準備」を重視するようにしました。
僕が試してよかったこと:
- 寝る1時間前からスマホを見ない
- 22時以降は間接照明だけにする
- 寝る前にYouTubeで瞑想BGMを流す
特に、「光」を減らすのはかなり効果がありました。
就寝時間を30分早めるだけでも、翌日の体と心のしんどさが全然違いました。
3.午前中に予定を入れない生活設計もアリ
無理に「朝型」に直そうとして何度も失敗しました。
でも就労支援のスタッフに「自分に合ったリズムで生活を組み立てるのも一つの戦略」と言われて、考え方が変わりました。
僕は今、午前は基本ゆっくり過ごして、作業は11時から。
就労継続支援A型でも、午後からパフォーマンスが出るように調整してもらいました。
「朝起きられることが正義」みたいな空気がありますが、実際には自分のリズムで動いた方が安定して働ける人もいます。
朝起きられない自分を責めるより、「午後からなら動ける」という自分を活かす工夫をする方が、ずっと前向きです。
おわりに
「朝起きられないのは甘えだ」と言われたこともありました。
でも今は、「それって本当に自分の責任なのか?」と立ち止まって考えられるようになりました。
朝起きるのがつらい時期は、心と体が「まだ休んでていいよ」とサインを出しているのかもしれません。
そんな自分に優しくすることで、少しずつ回復への道が開けてきます。
大丈夫。
自分のリズムを大事にしていい。
焦らず、自分のペースで暮らしていきましょう。
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