はじめに
「自分のことがどうしても好きになれない」
──そんな気持ちを抱えながら、生きていくのはとてもつらいものです。私自身、長いあいだ「自分が嫌い」な状態で生きていました。
でも今は、「それでも生きていていい」と思えるようになりました。
今日は、自分を好きになれない人が、自分を許して生きていくための考え方をお伝えしたいと思います。
「自分を好きにならなきゃ」という呪い
よく、「自分を好きになりましょう」と言われます。
でも、自分の過去の失敗、できないこと、人との比較……。好きになれる材料が見つからないとき、その言葉はむしろ苦しく感じませんか?
私は、「好きにならなきゃ」と思うたびに、できない自分を責めてしまっていました。
その結果、自己肯定感はどんどん下がり、何もできなくなっていきました。
自分を好きじゃなくても、生きていていい
あるとき、精神科の主治医にこう言われました。
「自分のこと、好きになれなくてもいいよ。ただ、生きていようね」
その言葉に、肩の力が抜けたのを覚えています。
自分を無理に好きにならなくても、生きることを選んでいい。
完璧じゃないままでも、息をしてていい。
この考え方に変わってから、自分に対する見方が少しずつ変わり始めました。
「嫌いな自分」と共存する方法
自分を嫌っているときは、「それを変えなきゃ」と焦るより、まずは「認めること」が大切です。
- 「そうだよね、自分のこと嫌いなんだよね」と素直に認める
- 「でも、生きていくしかないよね」と開き直る
- 「できる範囲で、今日を乗り越えよう」と小さな目標を立てる
これを繰り返すうちに、「嫌いなままでも、ちゃんとやってるな」と思える瞬間が出てきました。
自分を少しだけ肯定できた体験
ある日、ブログに「今日も何もできなかった」と書いたところ、読んだ方から「読んで共感しました。ありがとうございます」とコメントがつきました。
そのとき、「何もできなかった日」にも価値があったのだと気づきました。
「こんな自分でも誰かの役に立てることがある」と思えたのです。
それが、自分への肯定感の、小さな一歩でした。
おわりに
「自分を好きになれない」──その気持ちは、簡単に変わるものではありません。
でも、そんな自分をそのまま抱えて生きていくことはできます。
完璧じゃなくていい。
笑ってなくてもいい。
好きになれなくても、生きていていい。
あなたがあなたであることに、理由なんていりません。
今日をなんとか生きた、それだけで、十分すごいことなんです。
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