「頑張れない日は、頑張らなくていい」と言える理由

私には、何も手につかない日が定期的に訪れます。
「またダメだった」と自分を責めて、ベッドの中でうずくまりながら過去を後悔する——そんなことが何度もありました。

でも今は、少し違います。
「今日は頑張れない日なんだ」と、静かに認めるようにしています。
それができるようになったのは、長年の病気との付き合いと、支援機関や仲間の言葉のおかげでした。

この記事では、そんな経験をふまえて、「頑張れない日を肯定する理由」について、科学的な視点も交えてお伝えします。

精神的な病気や慢性的な疲労があると、「やる気が出ない＝怠けてる」ではないのです。
脳が疲れすぎて、思考力や判断力が下がり、エネルギーが出せなくなっているだけ。

私も以前、うつと統合失調症を抱えながら、無理に頑張って逆に体調を悪化させてしまったことがあります。
朝どうしても起きられず、作業所にも行けず、収入も止まり、ますます自己嫌悪に陥る——そんな悪循環。

でも、「今日は休んでもいい」と自分に言えるようになった日から、ほんの少しずつ回復が始まりました。

頑張らないことで、逆に「自然なやる気」が戻ってくることもあるんだと、身をもって感じたのです。

脳科学の分野でも、「意識的な休息」には自己制御機能の回復効果があることが分かっています。

また、マインドフルネス瞑想や認知行動療法でも、「いまの自分の状態をそのまま認める」ことは治療効果がある戦略とされています。

もし、あなたが今「何もできない」「今日もダメだった」と感じているなら、こう言いたいです。

「そのままで大丈夫」
「今日は、頑張らない日でOK」
それができるあなたは、すでに回復の入り口に立っています。