目次
はじめに
「また落ちてきた気がする」
「気分が下がってきて、戻れなくなりそう」
そんな感覚に襲われる瞬間ってありませんか?
僕は長年、うつ病を20年患い、その後統合失調症と診断されました。
少し元気になったと思っても、また落ちる。そのたびに、「今度こそ戻れないかもしれない」と思っていました。
この記事では、「また調子が悪くなってきたかも」と感じたときに、自分の心を守るために僕が意識していることをお伝えします。
不調のサインに気づける自分を、まず認めよう
「またか…」と落ち込む前に
体調や気分が下がってくると、「また繰り返しか」と絶望してしまいがちです。
でも、落ちる前に「気づけた」こと自体が、すごいことなんです。
昔の僕は、無理して突っ走ってから急に動けなくなるタイプでした。
今は「ちょっとやばいかも」と思ったら、自分のSOSに早めに対応できるようになっています。
僕が「落ち始めた」と感じたときにすること
① 無理に「回復しよう」としない
「また元気にならなきゃ」「戻らなきゃ」と焦るほど、回復は遠のきます。
僕は、「今は落ちる時期なんだな」と受け入れるようにしています。
波の底にいるときは、無理に上がろうとせず、波が落ち着くまで浮かんでいるだけでいいんです。
② 予定やタスクを思いきって減らす
不調を感じたら、まず「やることリスト」を見直します。
3つやる予定だったら、2つ削って1つに。
それすらしんどいなら、全部やめてもいい。
「全部やめた」ことが、回復の第一歩になることもあります。
③ とにかく「刺激を減らす」
人と話すのがしんどい、音がつらい、SNSを見るだけで疲れる。
そんなときは、静かな音楽をかけるか、あえて“何もしない”時間をつくります。
情報を遮断すると、不思議と自分の声が聞こえやすくなります。
再発じゃない。「波の一部」かもしれない
落ち込むこと=後退、ではない
気分が落ちるたびに「またダメになった」と思ってしまいがちです。
でも、回復には波があります。
たとえ後戻りに見えても、それは「学びなおすための一時停止」かもしれません。
過去の「乗り越えた経験」を思い出す
僕は過去に「もう無理」と思いながらも、何度も立ち上がってきました。
だから今回も、きっとまた戻ってこられる。
そうやって、自分の“生き抜いてきた記録”を信じるようにしています。
おわりに:調子が悪い自分も、自分の一部
元気なときの自分だけが“本当の自分”ではありません。
動けない日、気分が沈む日、何もしたくない日——
そんな日も、全部ふくめて「あなたの人生の一部」です。
落ちてきたときは、戦わず、抗わず、ただやさしく抱きとめてあげてください。
それが、また立ち上がる力につながります。
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