目次
はじめに
「今日は少し調子がいいかも」
そんな日があっても、ふと頭をよぎるのはこんな不安——
「またすぐ落ちるんじゃないか」
「今だけ元気なだけで、あとがこわい」
僕も、うつや統合失調症の波のなかで、調子が上がったときほど逆に不安になっていました。
この記事では、「調子がいい日を心から喜べない人」へ向けて、僕なりの向き合い方をお伝えします。
なぜ、元気な日ほど不安になるのか?
過去の反動を知っているから
「調子がいい→がんばる→無理する→急降下」
こういうパターンを何度も経験すると、調子がいいときほど「これは罠かもしれない」と身構えてしまいます。
その慎重さは、“失敗から学んだ証拠”でもあります。
「また落ちる自分」が怖い
「元気な自分が本当の自分で、落ちてるときはダメな自分」
そんなふうに考えていると、元気な時間に期待しすぎて、次の落ち込みが余計にしんどく感じられます。
でも実際は、どちらもあなたの一部なんです。
僕がやっている「元気な日との付き合い方」
① 「今日はたまたま調子がいい日」と思う
あえて期待しすぎず、「今日は天気が良かったからかな」「たまたま今日は調子がいいだけかも」と軽く捉えるようにしています。
“回復”と決めつけないことで、落ち込んでもダメージが少なくなります。
② 無理して詰め込まない
元気な日にはあれもこれもやりたくなりますが、あえて**「半分だけ」にするルール**を自分に課しています。
それで翌日も体力や心の余裕が残っていたら、「今回はうまくやれた」と自信につながります。
③ 「元気=自分を取り戻す時間」と捉える
元気な日を「成果を出すチャンス」ではなく、「自分を思い出す時間」として過ごすようにしています。
コーヒーをゆっくり飲む、散歩を楽しむ、日差しを感じる——
そんな時間こそ、自分の“核”を保つ大事なリセットです。
元気な日も、落ち込む日も、どちらもあなた
「波」があるのは、壊れているからではない
調子が安定しないことは、故障ではありません。
むしろ、ちゃんと心が反応している証拠。
波のある毎日を「不安定だからダメ」ではなく、「変化があるから生きてる」と受け止めたいです。
元気な日こそ、自分をいたわってあげる
頑張るより、やさしくする日。
成果を出すより、「安心できる自分」でいる日。
そんなふうに、元気な日を使えるようになると、落ち込んだときの自己否定も減っていきます。
おわりに:「また落ちるかも」と思うあなたへ
それでも不安になりますよね。
元気な自分が“幻”のように思えることもあります。
でも、その一日をちゃんと過ごしたあなたは、確かに生きていました。
そして、たとえまた落ちたとしても、戻ってこれる道をあなたはもう知っています。
どうか、元気な自分を信じすぎず、でも否定せず、そっと見守ってあげてください。
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