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「何年も、うつだとは認められなかった」

病気と生きる技術

不眠で病院に行き、うつ病と診断された。
でも、診断名が出たその瞬間からすぐに「納得」できたわけではありませんでした。

むしろ、「そんなはずない」「自分はもっと頑張れる」と思っていた。
今にして思えば、それを認めることが怖かったのだと思います。

診断が出ても、心が追いつかなかった

たしかに、眠れなくなっていた。
気分が落ちていたのも、自覚していた。
でも、「それが病気だ」と言われると、なぜかすごく抵抗がありました。

「誰にでも落ち込む日はある」「甘えてると思われたくない」——
そんな気持ちが邪魔をして、診断を素直に受け入れることができなかったのです。

生活はどんどん不安定になっていった

心のどこかで「自分はまだ大丈夫」と思いながら過ごしていたけれど、体は正直でした。
無理を続ければ続けるほど、疲れが抜けず、起き上がれない日が増えていきました。
やる気が出ないのではなく、「やろうとすると身体が止まる」感覚。
それでも「病気」と認めることには、なぜかすごく抵抗がありました。

やっと少しずつ認められるようになったのは…

何年もかかりました。
ようやく「これは病気なんだ」「自分が悪いわけじゃない」と思えるようになったのは、通院を続け、同じような人の話を聞いたり、医師の言葉に少しずつ耳を傾けられるようになってからです。

認めたくなかった気持ちも、今ならわかります。
病気と認めた瞬間、すべての責任を背負わされたような気がしたから。
でも、認めることは“あきらめ”じゃなくて、“助けを受け取る準備”だったんだと、今は思っています。


「うつです」と言われても、すぐに納得できなかった自分。
それでも、時間をかけてゆっくりと受け入れていった経験も、ひとつの“生きる技術”だと思っています。

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