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「助けを求めるのが苦手だった。でも、それは悪いことじゃなかった」

病気と生きる技術

病気があると、どうしても誰かの助けが必要になる場面がある。
でもそのたびに、「申し訳ない」「迷惑じゃないか」と思ってしまう。
本当は助けてほしいのに、自分からは言い出せない——そんなことがよくありました。

今回は、「助けて」と言えなかった頃のことと、そこから少しずつ変わってきた過程を書いてみます。

頼ったら負けだと思っていた

学生時代、調子が悪くても我慢して学校に行っていた。
「しんどい」と言ったらサボっていると思われるんじゃないか、「できない」と言ったら甘えてると思われるんじゃないか——
そんな不安ばかりが先に立って、誰にも言えなかった。

その名残が今も残っていて、たとえばパートナーや身近な人に頼るときも、ためらいがある。

自分の中の“基準”が厳しすぎた

「これくらいは自分でやらないといけない」
「人に頼る前に、まず努力するべき」
そういう考えが、知らないうちに自分を苦しめていた。

でも、あるとき思ったんです。
自分が誰かに「手伝ってくれる?」と頼まれても、別に嫌な気持ちにはならないな、と。
むしろ、信頼されている気がしてうれしかった。

だったら、自分が頼る側になっても、相手がそう思ってくれることもあるんじゃないか、と考えるようになった。

少しだけ頼ることを、選べるようになってきた

「全部やってもらう」のではなく、「ここだけちょっと助けてほしい」と伝える。
それなら、お願いするハードルも下がるし、相手も受け入れやすい。

そうやって、小さなお願いから練習していった。
今では、「助けて」と言えるようになったとまでは言えないけれど、「一人で抱え込むのはやめよう」と思えるようにはなった。


助けを求めるのが苦手なのは、弱さではなく、慎重さだと思っています。
でも、それに慣れてしまうと、誰かと生きていくこと自体がしんどくなってしまう。

だから私は、頼ることも“技術”として身につけていこうと決めました。
無理せず、少しずつ、できる範囲で。

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