病気を抱えながら生活していると、ふとした瞬間に他人がとても立派に見えることがあります。
SNSで見かけた“元気な人たち”。
同年代の人が仕事もプライベートも充実させている様子。
それを見たあと、自分の小さな一日が、とてもみじめに感じられてしまうことがありました。
でも、最近はそういう落ち込み方をしたとき、自分に戻ってくるための「習慣」を持つようにしています。
SNSは“切り取られた一部”だと理解する
人と比べて落ち込むとき、たいていはSNSがきっかけです。
でも、投稿されているのは“その人の一番いい瞬間”だけ。
そこに至るまでのしんどさや葛藤は、見えません。
「その人の人生は見えない部分の方が多い」——そう意識することで、少し落ち着けることがあります。
自分の過去と比べてみる
他人ではなく、「前の自分」と比べること。
1年前より、今日の方が体調をうまく管理できているかもしれない。
2年前にはできなかったことが、今は当たり前になっているかもしれない。
そうやって、自分の中の“変化”を見つけることで、他人との比較から少し離れられます。
今日の「できたこと」に目を向ける
落ち込んだ日は、とくに「できたこと」を振り返るようにしています。
・外に出られた
・薬を飲めた
・洗い物を片づけた
どんなに小さなことでも、「ちゃんと暮らしている」証拠になります。
それが積み重なると、「自分もちゃんと生きてる」と思えるようになる。
他人と比べて落ち込むことは、人間として自然なことです。
でも、そのあと自分に戻ってくる力を少しずつ育てていくこと。
それもまた、病気と一緒に暮らしていく上での技術のひとつです。
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