療養生活が長くなると、ふとした瞬間に
「自分はただ甘えているだけなんじゃないか」
という思いが頭をよぎることがあります。
誰かにそう言われたわけじゃない。
でも、社会から少し離れて暮らしていると、
自分でも自分の“甘さ”を疑いたくなる瞬間がある。
そんなとき、私がどんなふうに考えているかを書いてみます。
“サボり”と“休養”は違う
私は、「何もしていない自分」を責めていた時期がありました。
でも、体調が悪くて動けなかった日は、
たとえ見た目には“寝ていただけ”でも、
実際は全身を使って“回復に集中していた日”だったと、今では思えます。
ただの怠けと、体を守るための休養は、似て非なるもの。
自分にしかわからない感覚だけど、それを信じていいと思っています。
他人の基準で、自分を裁かない
SNSやニュースで「病気でも働いている人」を見ると、
「自分はそこまで努力できていない」と落ち込むこともあります。
でも、人それぞれの体調、症状、環境はまったく違う。
同じ土俵で比べようとすること自体に無理があります。
「自分には自分の事情がある」
そう思うことも、療養の一部です。
“自分に厳しくしすぎる癖”に気づいておく
「自分に甘いのでは?」と感じる人の多くは、
実際は“必要以上に自分に厳しくしてきた人”です。
誰にも責められていないのに、自分のなかに厳しい声がある。
その声に気づき、「ちょっと静かにしてて」と言ってあげることが、
心を保つ技術のひとつになってきました。
甘えじゃなくて、必要な休養。
怠けてるんじゃなくて、力を温存しているだけ。
そう信じることがむずかしいときもあるけれど、
それでも今日、自分を責めずに一日を終えられたなら、それで十分です。
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