私は統合失調症と診断されていますが、
誰にでも「病名を伝えよう」と思っているわけではありません。
むしろ、「今日は言いたくないな」と感じる日が何度もあります。
それは、嘘をついているわけでも、何かをごまかしているわけでもなくて、
「自分のタイミングで、自分を守っている」だけなんだと思うようにしています。
病名には、説明や誤解がついてまわる
「統合失調症」という言葉を出した瞬間、
空気が変わることがあります。
相手が固まることもあれば、偏ったイメージをぶつけてくる人もいる。
もちろん、全員がそうではないと分かっていても、
“何を言われるかわからない”不安を抱えたまま話すのは、かなりのエネルギーを使います。
だから私は、「今日はその体力がない」と思った日は、無理に話さないようにしています。
話す・話さないは“その場その時の選択”でいい
病名を明かすかどうかに、正解はありません。
誰かに言いたい日もあれば、絶対に言いたくない日もある。
それでいいんだと思っています。
・関係性を深めたいから言う
・今日はそっとしておきたいから言わない
・「精神的な不調です」とだけ伝える
どれを選んでも、自分を守る行動として尊重すべきだと思うようになりました。
自分を開くにも、準備がいる
私は「自分のことを話せるようになるまで、何年もかかった」経験があります。
だからこそ、話せない自分を責めなくなりました。
話したくないという気持ちも、
人を選びたいという気持ちも、
全部ふくめて「その日そのときの自分の選択肢」として、大切にしています。
病名は、自分の一部であって、すべてではない。
だから、話すか話さないかは、常に自分で選んでいい。
無理にオープンにならなくても、
誰かに隠していても、
それは“偽っている”んじゃなくて、“守っている”だけ。
私はそう信じて、今日も必要な距離感で人と関わっています。
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