長く療養生活をしていると、なんとなく自分の波が見えてきます。
「あれ、これ前にも感じたぞ」
「この感じ、前に落ちていったときと似てる」
そんなふうに、落ち込みの“前兆”に気づけることが少しずつ増えてきました。
そして、私はその瞬間に“やること”を、いくつか決めています。
全部できるわけじゃないけれど、これをすると「底まで沈まずに済む」ことがあるからです。
1. 「落ちてきた」と、まず認める
否定しない。
無理にポジティブになろうともしない。
ただ、「あ、今きてるな」と認めるだけ。
それだけでも少しだけ、心が静かになります。
落ち込みって、“否定”されると逆に暴れる気がします。
だから私は、「また来たね」と迎えるようにしています。
2. 情報のシャットダウン
このタイミングでは、スマホの電源を切ることもあります。
ニュース、SNS、人の声。
どれも今の自分には刺激が強すぎると感じたら、あえて離れる。
静かな時間に戻して、「今の自分」に集中する。
そうしないと、余計な情報が不安を増幅させてしまうことがあるんです。
3. あえて“決めない”
こういうときに限って、「何か決めなきゃ」「動かなきゃ」と焦りが出てきます。
でも私は、なるべく“判断”を先送りするようにしています。
- 明日やるかどうかは、明日考える
- 連絡を返すかどうかは、後で決める
- 食べるかどうかも、決まらないなら何もしない
すぐに答えを出さなくてもいい。
“今は何も決めない”を、選んでいます。
4. 「これは一時的」と唱える
これは“ずっと続く落ち込み”じゃない。
これは“今だけ、通り過ぎる波”。
そうやって言葉にして、頭にインプットする。
落ちているときは視野が狭くなるので、
「これは一時的だ」と思い出す作業が、私には必要なんです。
「また落ちてきたかも」と気づけるようになったことで、
私は少しずつ、自分の波と付き合えるようになってきました。
避けることはできなくても、備えることはできる。
それだけでも、私はだいぶラクに生きられるようになった気がします。
コメント