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病気のことを話さない。それが私にとって最善だった場面もある

病気と生きる技術

病気とともに生きていると、
「どこまで周囲に伝えるか」をいつも考えることになります。

言った方がラクになることもある。
でも私は、あえて“言わない”ことを選んでよかった、と思う場面も経験してきました。


「話せばわかってもらえる」とは限らない

最初の頃は、なるべく誠実に説明しようとしていました。
「実は精神疾患があって…」「最近ちょっと調子が悪くて…」

でも、相手が戸惑ったり、急に距離を取られたり、
逆に「がんばってるね」と過剰に励まされたりして、
私の中で“説明したこと自体がストレス”になってしまうことがありました。


説明しないほうが、関係が自然なままでいられることもある

それ以来、私は相手や場面によっては
「何も言わない」「聞かれても深く答えない」を選ぶようになりました。

そうすると、相手との関係が必要以上に重くならないし、
こちらも“相手の反応に一喜一憂しない”で済むようになったんです。

たとえば、

  • 短期的な関係(バイト先や近所づきあいなど)
  • 深く関わらない相手(役所、店員など)
  • 話しても理解されにくいと感じる場面

こういうときは「説明しない」が私の中の標準対応になっています。


「説明しない」は、相手を拒絶することではない

話さないことに罪悪感を感じた時期もありました。
でも今は、「話さない=隠してる・嘘をついてる」ではなくて、
“自分の心を守るための判断”だと理解しています。

全員に説明する必要はない。
信頼している人にだけ、少しずつ伝えていけばいい。
それでも十分、人間関係は成り立つんだと実感しました。


私が自分のルールを決めてから、ラクになった

いまの私は、こんなルールで対応しています。

  • 説明するのは、「この人なら話しても大丈夫」と思えた相手だけ
  • それ以外には、必要最低限のことだけにとどめる
  • 疲れているときは、どんな相手にも“話さない”選択をする

こうやって自分の中に線引きを持つようになってから、
人付き合いの疲労感がだいぶ減りました。


病気を抱えていることを、言葉にするかどうかは人それぞれです。
でも、私は「説明しない選択」もまた、ひとつの自己防衛として大事だと感じています。

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