国民年金を未納のまま放置していた私が、制度を知って後悔した理由
20代の頃、私は働くことが難しく、安定した収入がありませんでした。
それでも国民年金の納付書だけは毎月届き、「払えないなあ」と思いながらも放置していたのを覚えています。
当時の私は、「年金なんて将来どうせもらえない」と考えていましたし、
そもそも生活だけで精一杯で、納める余裕なんてまったくありませんでした。
年金の「未納」と「免除」は違う
あるとき、たまたまネットで「国民年金には免除制度がある」ということを知りました。
「免除って、つまり払わなくてもいいってこと……?」
気になって調べると、所得が少ない人や無職の人には、申請すれば“納付を免除”できる制度があると書かれていました。
しかも、免除された期間は「年金をまったく払っていなかった期間」にはならず、将来の受給資格にも影響しづらいとのこと。
それを見たとき、私は心の底から後悔しました。
未納のままだと、障害年金にも影響する
さらに知って驚いたのは、「未納期間があると障害年金の受給資格にも関わる」という点でした。
つまり、何らかの障害が出て、いざ申請しようとしたとき、“過去に年金を払っていなかった”ことで弾かれる可能性があるというのです。
「そんなの知らなかった……」
もし最初から免除制度を知っていれば、せめて役所に相談していたはずです。
でも当時の私は、「払えないから仕方ない」と、何も行動しませんでした。
制度は“申請しないと使えない”
国の制度は、「使っていいですよ」とは誰も教えてくれません。
役所も、「あなたに免除制度がありますよ」とは基本的に言ってきません。
制度は“自分から動かないと、存在しないのと同じ”なのです。
この感覚を私は、年金免除制度のことを知ったときに痛感しました。
私の後悔と、これから
いま思えば、当時の自分は、「お金がないからどうしよう」ではなく、
「お金がない人のための制度ってあるのかな?」と調べるべきだったと思います。
知らないままにしておいたことで、私は将来の年金受給資格も、障害年金の可能性も、自分で狭めてしまったのです。
まとめ:知らなかったことで、人生の選択肢が減ってしまった
年金免除制度は、「払えない人のために用意されている仕組み」です。
でも、申請しない限り、それは「使っていない」のと同じ。
そして、「未納」と「免除」はまったく意味が違うということを、私はもっと早く知っておくべきでした。
同じように悩んでいる人がいたら、どうか「払えない」と悩む前に、役所で相談してみてください。
自分の将来を守るための、小さな一歩になるかもしれません。
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