住民税非課税世帯のメリットを知らずに、私はずっと損をしていた

「住民税非課税世帯」――その言葉を知ったのは、つい最近のことでした。
税金に関する制度は難しく、私は長い間「自分は関係ない」と思って、何も調べていませんでした。

けれど実は、「非課税世帯」であることは、生活に大きな影響を与える要素だったのです。

非課税世帯とは何かを、そもそも知らなかった

私は長く働けない状態が続いており、年収も極めて低い状況にありました。
でも、「住民税が課税されているかどうか」について意識したことはほとんどなく、
通知が来ても「よくわからない」と流していました。

あるとき、「非課税世帯だと公共料金が安くなる」「医療費の減免が受けられる」という話を聞き、
初めて本格的に調べてみることにしました。

調べてみてわかったのは、住民税が非課税であると、以下のような恩恵があるということでした。

・NHK受信料の減免
・水道代の基本料金の割引（自治体による）
・電気・ガスの支払い猶予や支援制度

・高額療養費制度の自己負担上限が低くなる
・介護保険料の減免対象になりやすい

・コロナ禍での特別給付金の多くが「非課税世帯向け」だった
・奨学金・入学支援金なども対象になりやすい

これらは、知っていれば確実に申請・活用できたはずの支援でした。

私はNHK受信料を通常料金でずっと払い続けていましたし、
水道料金も減免申請をしていなかったため、毎月の支出が本来よりも多かったことになります。

また、過去に給付金の案内を見逃したこともありました。
「対象外だろう」と思い込んで読まなかった自分を、今では少し責めています。

住民税非課税というのは、「自分が特別な状態になった」という意味ではなく、
収入に応じて自然に起きることであり、それを基準に多くの支援制度が設計されています。

でも、知っていないとその恩恵を受けることはできません。
そして、制度の多くは「自分で調べて申請しないと何も始まらない」のです。

私のように知らずに損をしないよう、この記事が誰かの参考になればうれしいです。