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制度を使ってることを、誰にも言えなかった。バレたら恥ずかしいと思っていたから。


精神的な理由で働けなくなったあと、私は福祉制度を使うようになりました。
医療費の自己負担を軽くしてもらったり、就労支援の事業所に通ったり――
生活はほんの少しだけ、安定に向かって動き始めていました。

でも、そのことを誰にも言えませんでした。

「制度を使ってる」とバレたら、なんとなく恥ずかしい気がして


「楽してる」と思われたくなかった

どこかで、「支援を受けている=ズルしてる」「弱い人」「怠けてる」と思われる気がしていました。
もちろん、誰かに直接そう言われたわけではありません。
でも、昔から周囲が話す“支援を受けている人”への偏見が、心の中に根を下ろしていたのです。

「えっ、制度とか使ってるの?」
「そんなの、働いてない人が使うもんでしょ?」
――そう言われる場面を何度も想像して、誰にも言えませんでした。


手帳を出すのも、身分証を出すのもためらった

例えば、障害者手帳を使って映画館の割引を受けるとき。
「周囲に見られたらどうしよう」
「受付の人に変な目で見られるかも」
そんなことを思って、何度も引き返しそうになりました。

役所の窓口でも、病院の受付でも、
“制度を使ってる自分”を他人に見せることが、すごく怖かった。


でも、本当に恥ずかしいことだったのか?

あるとき、就労支援の担当者が言ってくれた言葉が、心に残っています。

「制度は“賢く生き抜くための道具”です。恥ずかしがる必要はありませんよ」

その言葉に、少し救われました。

よく考えれば、税金の控除も、医療保険も、雇用保険も、
みんなが必要に応じて使っている制度です。
たまたま私は「生活の面」で使っているだけ。それだけのこと。


まとめ:誰にも言えなかったけど、それでも一歩踏み出してよかった

私はまだ、制度を使っていることをオープンに話せるほど強くはありません。
でも、少しずつ「使っていていいんだ」と思えるようになりました。

制度を使っても、堂々としていていい。
誰に謝る必要も、説明する義務もない。

生きるために使ったんだから、それは恥じゃない。

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