制度の説明を受けたことは、何度かありました。
でも私は、「自分には関係ない」と思ってスルーしていました。
理由の一つは、まわりの誰も制度なんて使ってなかったから。
学校の同級生も、仕事仲間も、家族も、
誰ひとりとして「制度に頼ってる」なんて話はしていなかった。
だから私は自然と、
「制度を使うのは特別な人だけ」
「普通の人は頼らず頑張るもの」――
そう思い込んでしまったのです。
目次
「あの人たちは制度なんて使わずに頑張っている」
家族は、体調が悪くても病院に行かずに我慢していた。
職場では、どれだけしんどそうでも休まず働き続けていた人がいた。
「生活保護なんて恥ずかしい」「障害者手帳なんか持つもんじゃない」
そういう言葉を何度も耳にして育ってきました。
だからこそ、**「制度に頼る=自分だけが甘えている」**ような気がして、
なかなかその一歩が踏み出せませんでした。
「使っている人が見えないだけ」だった
でも、あとから気づいたのです。
本当は制度を使っている人もいた。
ただ、それを口に出していなかっただけ。
支援制度を利用している人は、
言わないだけで、すぐそばにいたかもしれない。
でも、見えないから「いない」と思っていた。
それが、思い込みの原因でした。
誰かが使ってなくても、自分が使っていい理由
制度は、「周囲と同じことをする」ためにあるのではなく、
「自分の暮らしを守るため」にある。
たとえ、他の人が使っていなくても、
今の自分に必要なら、使っていい。
それは“ズル”でも“弱さ”でもなく、
正当な権利であり、生き延びるための選択肢です。
まとめ:「見えていないから」と言って、制度から降りなくていい
まわりが使っていないように見えても、
それは「制度を使っちゃいけない理由」にはなりません。
本当は使ってる人がたくさんいる。
言えないだけで、助けられてる人がいる。
そして、あなたがその一人になっても、何もおかしくない。
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