目次
はじめに
制度を使えば助かることが、たくさんあります。
でもそもそも、その存在すら知らなかったらどうしようもありません。
私は長年、「誰も教えてくれない世界」の中で、ひとりであがいていました。
病院でも役所でも、誰も制度のことを言ってくれなかった
長く通院していましたが、医師から制度の話が出たことは一度もありませんでした。
役所にも行ったことはありますが、「福祉の窓口はこちら」とも言われず、ただ書類をもらって帰っただけ。
制度は存在していたけど、私には存在しないも同然だった。
ネット検索すらできなかったあの頃
「自分で調べればよかった」と思うかもしれません。
でも、精神的にしんどいとき、
検索するエネルギーさえなかったんです。
たとえ検索しても、役所のサイトは難しい言葉だらけ。
制度のページにたどりつく前に、心が折れていました。
情報は「ある」のに「届かない」現実
今になって思うのは、
制度は“調べた人にだけ届く”設計になっているということ。
ポスターもチラシもある。ネットにも載っている。
でも、しんどい人ほど、その情報にアクセスできない。
この「情報の断絶」が、私の損失の正体だったのかもしれません。
制度の利用には「情報格差」がある
知っている人は、自然に支援を受けている。
知らない人は、限界を超えてからやっと知る。
制度は公平なようでいて、
スタート地点が違う人にとっては、まったくフェアじゃない。
まとめ:本当に必要な人にこそ、情報が届いてほしい
制度は悪くない。仕組みもありがたい。
でも、「制度はあるけど、それを知る余裕のない人」にこそ手を差し伸べる仕組みが必要だと思います。
私が損をしたのは、誰かのせいじゃない。
でも、それは“私のせい”でもありませんでした。
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