体調が限界に近づき、収入も底をつきかけていたとき、
親に「福祉の制度を使おうと思う」と相談しました。
でも返ってきたのは、
「生活保護だけはやめてくれ」という言葉。
実際には生活保護ではなく、他の制度を使って乗り切ったのですが、
制度=“恥”という親の価値観が、私の足を止めかけていました。
目次
「福祉に頼るな」という圧力
親の反応は激しいものでした。
「人の世話になってまで、生き延びるな」
「俺たちの時代は、自分で何とかしてきた」
「生活保護なんか受けたら、親戚に顔向けできない」
私は生活保護を考えていたわけではなく、
就労継続支援A型や、自立支援医療といった“働きながら支援を受ける制度”を想定していたのですが、
親の中ではすべてひとくくりに“甘え”にされてしまいました。
「生活保護じゃない制度」を選んだ
親には言わず、私は自分で情報を集めました。
精神科のソーシャルワーカーや地域の相談支援員と話し、
- 自立支援医療(通院医療費の軽減)
- 就労継続支援A型(福祉的な就労の機会)
この2つの制度を使うことに決めました。
どちらも「生活保護」ではなく、できる範囲で自立を支える制度です。
少しずつ生活が整い、「甘え」じゃなかったと気づいた
制度を使い始めてから、
- 医療費の負担が1割に
- 週3日の勤務から社会との接点が復活
- 毎日の生活にリズムが生まれた
親の言葉が頭から離れなかったけれど、
生活が安定してくると「これは甘えじゃなかった」と自分で納得できました。
後から、親に話すと意外な反応が
ある程度生活が落ち着いたころ、制度のことを正直に打ち明けました。
最初は沈黙でしたが、
「それ、生活保護じゃないのか」
「自分で働いてるなら、まあいいか」
と言ってもらえました。
“生活保護じゃない”ということで、少しだけ納得してくれたようでした。
まとめ:反対を恐れて制度を諦めなくてよかった
親が反対する理由も、たぶん不安だったから。
でも、自分の命や生活は、自分で守るしかありません。
制度を使ったからこそ、私は壊れずに済んだ。
それは、生活保護じゃなくても、ちゃんと「助けられた」と胸を張って言える経験でした。
「今回は生活保護を使わなかったけれど、もし必要な状況になったら、それを選ぶことも“生きるための正しい選択肢”だと思っています。」
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