病気や不調で長く働けず、ブランクが空いていた頃。
「このままじゃ、何もできなくなってしまう」と思っていたときに紹介されたのが、就労継続支援A型という制度でした。
でも、親に話すと、返ってきたのは
「そんなところ行って意味あるのか?」という言葉でした。
目次
親の中には「ちゃんと働け」というプレッシャーがあった
「給料も少ないし、やりがいもないだろ」
「そんな福祉に頼ってどうするんだ」
「普通に働かないと、社会に戻れなくなるぞ」
親は、私を“普通の社会人”に戻したかったんだと思います。
でも、その「普通」がもう無理になっていたことには気づいていなかった。
自分のペースで働ける場所が、他になかった
A型事業所は、週3日から始められる勤務体制や、支援員のサポートがある職場。
給料は最低賃金だけれど、
“まず通える場所”として、私にとっては唯一の選択肢だった。
しんどいときに、無理にフルタイムで働くことはできなかった。
社会と繋がっていたい。でも倒れたくない。
その間を埋めてくれたのが、A型事業所だった。
通い始めて、心と生活が落ち着いてきた
- 朝の準備が少しずつできるようになった
- 「今日も行けた」という達成感が積み重なった
- 支援員の「それでいいよ」という一言に救われた
通う日々のなかで、“自分がまだ役に立てる”感覚が戻ってきた。
これは、どんなに小さな仕事でも、自分にとっては大きかった。
少しずつ変わっていく私を、親も見ていた
最初は否定的だった親。
でも、定期的に出かけるようになり、
表情も変わってきた私を見て、少しずつ反応も変わっていった。
「続いてるんだな」
「それならいいかもな」
やがて、「意味があるか」じゃなく、「お前がどう過ごしているか」を見てくれるようになった。
まとめ:制度は意味があるかどうかじゃなく、「必要かどうか」
たとえ親に反対されても、
自分にとって必要なら、それは意味がある。
就労継続支援A型は、社会復帰の“近道”じゃないかもしれない。
でも、私には“今をつなぐ道”だった。
そしてその道が、次の一歩を生み出してくれた。
反対されたけど、やってよかったと、心から思っています。
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