長いあいだ、「働く」という言葉に罪悪感があった。
何度も職場に迷惑をかけて辞めてきた。
普通の時間に起きられない。
体調の波で突然行けなくなる。
働こうとしても、うまくいかない自分が悔しかった。
目次
制度の中で「仕事」を始めたとき、最初は不安だらけだった
就労継続支援A型のことを知ったときも、
「自分なんかにできることがあるんだろうか」
「また途中で投げ出したらどうしよう」
そんな不安ばかりが浮かんだ。
でも、少しずつできることが増えていった。
- シール貼り
- 書類の仕分け
誰かの仕事の一部を、自分が担っている。
それが、思った以上にうれしかった。
「ありがとう」の言葉に、身体が反応した
ある日、支援員さんが言った。
「助かりました、ありがとうございます」
その一言が、なんだかすごく沁みた。
「え、こんな自分でも誰かの役に立てるんだ」
心が少しだけ、ほぐれた。
働けてる。それだけで、生活が少し前向きになる
- ほんの数時間でも、外に出て“働く場”がある
- 少ないながらも、自分で稼いだお金が入ってくる
- 誰かと関わりながら“社会”の一員でいられる
それだけで、
「何もしていない自分」から解放されるような気がした。
まとめ:「制度」は、“働く自信”を取り戻すためのリハビリだった
就労継続支援A型は、特別なことをする場所じゃなかった。
でも、「やってみてもいいかも」と思える環境が、そこにはあった。
一歩ずつ、「働ける自分」に戻っていけた。
それは、制度という“足場”があったからこそ。
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