制度の説明を読んでも、「これは自分には関係ない」と思っていました。
もっと重い人向け、もっと困っている人向け――
そう思い込んで、自分のことを制度の対象から外していたんです。
でも、それはただの「思い込み」でした。
本当は、自分にも必要な支援だった。
制度を使ってようやく、そのことに気づけました。
目次
比べることで、自分を対象外にしていた
「自分より大変そうな人」が頭に浮かんだ
制度を紹介されたとき、真っ先に思ったのは、
「いや、自分なんかよりもっと困っている人がいるでしょ」という感情。
他人と比べて、「自分はそこまでじゃない」と、自分の苦しさを軽く扱ってしまっていたんです。
「制度を使う人」は特別な存在に感じていた
どこかで、「制度を使う=よっぽどのこと」というイメージがありました。
「自分は普通の人だから、そこまでじゃない」と思いたかったのかもしれません。
でも、その“普通”という言葉が、自分のつらさを見ないフリする理由になっていました。
対象かどうかは、自分で決めなくていい
調べるだけでも、試してみてもいい
「申請できるかどうか」「通るかどうか」は、実際に手続きをしてみないとわかりません。
だからこそ、最初のハードルは、「制度を知ること」でも「申請すること」でもなく、
「試してみてもいいと思うこと」だったと思います。
「該当者かどうか」は制度の側が判断する
制度は、専門の人たちが「この人には必要だ」と判断して設計されています。
だから、「自分は対象じゃない」と決めつけるのは、実は思い込みのひとつ。
必要かどうかは、窓口の人や医師と一緒に判断すればいいんです。
使ってみて、ようやく理解できたこと
「必要ない」と思っていたけど、必要だった
制度を使ってみたら、「もっと早く使えばよかった」と思いました。
生活が整い、心の余裕が戻り、「こんなにも違うんだ」と実感できたからです。
自分の状態を、ちゃんと認められるようになった
制度を使うことは、「今の自分の状態を否定しない」という行動でもありました。
「助けが必要な自分」を認めるのは勇気がいりますが、それが回復の第一歩でした。
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