「もっと早く回復しなきゃ」
「もう何年も経ってるのに」
そんなふうに、自分を急かしていた時期がありました。
でも実際は、焦って無理をしたときほど、体調もメンタルも悪化していた。
そこから何度も遠回りして、ようやく「自分にとってのちょうどいいペース」をつかみかけています。
目次
回復を「早さ」で測ろうとしていた頃
他人のスピードが気になって仕方なかった
同じように制度を使い始めた人が、すぐに就職したり、元気になったりすると、心がざわつきました。
「自分はなんでまだここにいるんだろう」
「自分だけが取り残されているんじゃないか」
そんなふうに、目に見えない“回復レース”に勝手に巻き込まれていました。
焦って動いて、また倒れて、を繰り返した
焦る → 無理をする → 調子を崩す → 自信を失う
このループを何度も経験しました。
「ちゃんと休むことも、回復のうち」と頭ではわかっていても、感情が追いつかなかったのです。
「ゆっくりでもいい」と思えたきっかけ
ある支援員の一言
「あなたは“じっくり型”なんだと思うよ」
そう言われたことがありました。
その言葉に、なぜかほっとしました。
早く進まなきゃと思っていた自分に、「それでいいんだ」と許可をもらえたような気がしたのです。
自分の調子と相談しながら進めばいい
「週5がしんどいなら、週3でいい」
「午後が無理なら、午前だけでいい」
そうやって、自分の心と体の声を聞きながら進むことを優先しはじめてから、調子の波がゆるやかになってきました。
“遅くても、進んでる”という感覚
小さな変化に気づけるようになった
「前は週1でしか行けなかったのに、今は週3で通えてる」
「以前はすぐ疲れていたけど、最近は帰宅後に少し余裕がある」
そんなふうに、“自分なりの進歩”を見つけるクセがついてきました。
人と違って当たり前
早く社会復帰できる人もいれば、時間をかけて整えていく人もいる。
「回復に正解なんてない」――
そう思えるようになってから、人と比べることが少なくなり、気持ちがとてもラクになりました。
まとめ:焦らない回復のほうが、うまくいくこともある
たしかに、早く元気になれるなら、それに越したことはない。
でも、私の場合は、「ゆっくり」「安全に」「丁寧に」進んだほうが、結果として遠くまで来られたように思います。
焦らず、でもあきらめずに、今日も一歩。
それが、今の私の“ちょうどいいペース”です。
コメント