「制度を使っている今の暮らしは、仮の姿」
そんなふうに思っていた時期がありました。
でも今は、「この状態を続けながらでも、ちゃんと人生を組み立てていい」と思えるようになってきました。
制度に頼っているからといって、“将来を考えてはいけない”わけじゃない。
むしろ、いま支えがあるからこそ、未来のことを少しずつ考えられる余裕が生まれてきたのだと思います。
目次
「今」を支えながら、「これから」を考える
生活が安定してはじめて、未来を考える余裕が生まれる
制度を使うまでは、目の前の生活だけで精一杯でした。
体調も、気力も、お金のことも。
でも、福祉の仕組みに支えられて“とりあえず今日をしのげる”ようになってから、ようやく「この先どうしたいか」を考えるスペースが生まれました。
「何をしたいか」よりも、「どう生きたいか」を大事にしたい
立派な仕事をするとか、夢を叶えるとかじゃなくていい。
「自分にとって心地よい生活って、どんな形なんだろう?」
そう問い直すことで、“焦らない未来設計”が見えてきました。
制度を使っていても「選べる暮らし」はある
フルタイムじゃなくても働ける
無理に正社員を目指さなくても、自分の体力や精神状態に合わせた働き方はある。
就労継続支援A型のような形で少しずつ仕事に慣れていくことも、在宅でできる作業を探してみることも、「選択肢の一つ」として受け入れられるようになりました。
社会の中にいる感覚を、少しずつ取り戻していく
人と関わることが怖かったけれど、制度の中で「関わりすぎない関わり方」ができるようになってきました。
誰かと少し話せる、手伝ってと言える、ありがとうと言われる――
そんな関わりの積み重ねが、「これからも、社会の中で生きていけるかも」という自信につながっています。
不安はあっても、自分で決められる未来にしていきたい
完璧な見通しがなくてもいい
10年後どうなっているかなんて、誰にもわからない。
でも、「自分の気持ちを少しずつ反映した暮らしを選び取ること」なら、できる。
制度を使っていても、自分の人生はちゃんと“自分で決めていい”んだと思えたことが、私にとって大きな一歩でした。
小さな「やってみたい」を積み上げていく
「週に一度は散歩に出る」
「ブログを続けてみる」
「将来の収入源をゆっくり探す」
そんな小さな取り組みが、やがて“生き方そのもの”になるかもしれない――
そう思いながら、今日も暮らしています。
まとめ:制度があっても、夢は見ていい
制度に支えられながら生きることは、「何も考えずに暮らす」ことではありません。
むしろ、安心できる土台があるからこそ、自分のこれからをゆっくりと描いていける。
制度を使いながらも、自分の意志で暮らしを設計していく。
そんな生き方だって、ちゃんと“前向きな人生”なんだと思います。
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