かつての私は、「普通に働く」ことをゴールにしていました。
フルタイム勤務、正社員、毎日通勤――それができてこそ“社会復帰”だと思い込んでいたのです。
でも、制度を使って少しずつ生活を立て直す中で気づいたのは、
「自分に合った働き方」や「自分に合った役割」は、もっと柔らかくていいということでした。
目次
「正社員じゃなきゃ」から自由になるまで
世間のイメージに縛られていた
“仕事”と聞くと、8時間労働、安定収入、責任のあるポジション……
そういうイメージばかりが頭に浮かんで、「そんなの無理だ」と思っては自己嫌悪を繰り返していました。
「できる範囲で働く」ことにも価値があると知った
制度を使って週3日、短時間だけ通所するようになってから、「あ、これでも社会の一部でいられる」と感じる瞬間が増えました。
“フルじゃない働き方”でも、立派に役割を果たしている。
そう思えるようになったとき、ようやく自分を責めなくなりました。
自分に合った「働き方」とは何か
体調やメンタルの波を前提に考える
「元気なときの自分」を基準に仕事を探していた頃は、よく失敗していました。
でも今は、「悪い日がある前提」で仕事を選びます。
・午前中だけ働ける
・急な休みに理解がある
・在宅や静かな場所での作業が可能
そうした条件の方が、結果的に“続けられる働き方”になっています。
「やりがい」よりも「続けられる安心感」
昔は、「やりがいがないと意味がない」と思っていました。
でも今は、まず「無理せず続けられるかどうか」が大事。
その安心感があるからこそ、少しずつ「やりがい」にも手を伸ばせるようになってきました。
「役割」は、職業だけじゃない
小さな貢献も、立派な役割
通所先で「ありがとう」と言われたり、誰かに作業を教える場面があったりすると、「自分にもできることがある」と感じます。
それはたとえボランティアでも、非正規でも、家の中の仕事でも、“役割”には変わりません。
自分で「意味づけ」できるかが大事だった
「誰かのためになってるかもしれない」
「これをやると、生活が整う」
そんなふうに、自分なりの意味を見つけられたとき、その行動が“役割”に変わっていきました。
まとめ：肩書きよりも、自分に合う形を大切に
働くことも、役割を持つことも、何かひとつの正解があるわけじゃない。
体調が不安定でも、人と関わるのが苦手でも、できることはある。
大切なのは、「この働き方なら、続けられそう」と思える形を、自分で選べること。
制度を使ってきたからこそ、そうした“自分らしい働き方・役割の見つけ方”を、少しずつ理解できてきました。
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