あの頃の自分は、たったひとりで戦っていた。
「誰にも頼ってはいけない」
「弱音を吐いたら終わり」
そう思い込んで、すべてを自分でなんとかしようとしていた。
今の私は、制度を使いながら、なんとか暮らしている。
それでも、あの頃の自分の苦しみを思い出すと、胸がぎゅっとなる。
今日は、そんな“支援を知らなかった自分”に、手紙を書くつもりで、この文章を綴ってみたい。
目次
ひとりで抱え込んでいたあの頃の君へ
ねえ、そんなにがんばらなくてよかったんだよ。
病気のことを誰にも話せず、職場にも友達にも平気なふりをして、
心も体もボロボロなのに、生活費のことばかり気にして、
ひとりで全部、なんとかしようとしてたよね。
眠れない日も、ご飯がのどを通らない日も、
誰にも言えなくて、ただ、今日が終わるのを待つばかりの日々。
そんな君に、今の私は、心からこう伝えたい。
「頼っていいんだよ」「制度って、そんなに怖くないよ」って。
こんな支援があるなんて、あの頃は想像もしなかったよね
医療費が軽くなることも、バス代が無料になることも、
週3日だけ働ける場所があることも、
「今日はしんどい」と言っても受け入れてもらえる環境があることも。
君が生きていた世界には、そんな選択肢はなかった。
でもね、実はもう、あったんだよ。
君が知らなかっただけで、君に届いていなかっただけで。
「甘えじゃないよ」と何度も伝えたい
制度を使うなんて甘えだ、ずるい、恥ずかしい――
そんなふうに思っていたよね。
私も、最初はそうだった。
でも今ならわかる。
支援を受けることは、自分を大切にすることだった。
「生きるために必要な手段を選ぶ勇気」だった。
もし君がその勇気を出せていたら、
もう少しだけ、ラクに生きられたかもしれないね。
今の私は、君の続きとして生きてるよ
支援を受けるようになっても、すべてがラクになったわけじゃない。
むしろ、制度を使うことに葛藤する日もある。
「このままでいいのか」と悩む日もある。
でもね、孤独じゃない。
誰かがいてくれて、頼れる仕組みがあって、
そして、何より、「あの頃の君ががんばって生き抜いてくれたから」今の私がここにいる。
だから私は、君のことを誇りに思ってるよ。
まとめ:あの頃の自分に、やさしい言葉を返せるように
今、過去の自分に手紙を書くことで、
ようやく少しだけ、「あのときの苦しさ」を抱きしめられた気がします。
制度を使うことに罪悪感があった私が、
いまは「それでよかったんだ」と言えるようになってきた。
いつかこの記事が、
あの頃の私みたいにひとりで苦しんでいる誰かの心に、そっと届いたらうれしいです。
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