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制度を使うようになって、家族との距離感が変わった話

社会と制度を生き抜く知恵

昔の私は、「家族に頼らなければいけない」という前提で生活していました。
お金のこと、体調のこと、生活のこと――
困ったときは家族がなんとかしてくれる、と思っていたし、
逆に言えば、「家族に迷惑をかけるなら、自分が我慢すればいい」とも思っていました。

でも、支援制度を使うようになって、
少しずつ、家族との関係性が変わっていきました。


家族を“最後の砦”にしないで済むようになった

以前は、体調が悪くなったときや生活費が足りないとき、
真っ先に思い浮かぶのは「親に相談しなきゃ」でした。

でも、障害者手帳を取得して、通所支援を受けるようになって、
移動費の負担が減ったり、収入が安定したりすると、
“とりあえず親に頼る”という流れが減っていきました。

これは、自立というより“選択肢が増えた”という感覚に近いかもしれません。


感情の衝突が減った

家族って近すぎる存在だからこそ、
頼るときに感情がぶつかりやすい。
「またお金かかるの?」「仕事はどうするの?」
そんな会話に傷ついて、何も言えなくなることもありました。

制度を使うようになってからは、
そういう摩擦の機会自体が減りました。
「制度に支えてもらってるから、今回は大丈夫」と言えることが、
余計な言い争いを防いでくれたのです。


家族に説明することが、逆に自分の整理にもなった

制度を使うには、説明が必要な場面があります。
たとえば、手帳の等級や支援内容について、
「どういうこと?」と聞かれることも多い。

以前なら答えられなかったけど、
今は「自分はこういう制度を使ってる」「こういう理由で必要なんだ」と、
自分のことを言葉にして説明できるようになってきました。

これは、「自分の状態を他人に伝える練習」でもあり、
結果的に家族との関係もフラットになった気がします。


距離を取っても、関係が壊れなくなった

以前は、「距離を置いたら見捨てられるかも」と思っていました。
でも今は、「制度があるから、無理に近づきすぎなくても大丈夫」と思える。

家族との物理的・精神的な距離を保ちながら、
必要なときだけ必要なことを頼る、という関係が築けてきた。

それは冷たいわけではなく、むしろお互いの負担を減らす、健全な関係だと思っています。


まとめ:「制度は、自立だけでなく“関係のバランス”も整えてくれる」

制度を使うことで、私は初めて「家族に依存しすぎない生活」が可能になりました。
それによって、関係性は決して悪化せず、むしろ安定しました。

制度は、ただの“金銭的支援”ではありません。
人との関係をこじらせないための、クッションにもなる。

そのことに気づけたのは、制度を使いはじめてからずいぶん経ってからでしたが、
いまでは、とても大きな意味があったと感じています。

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