支援制度を使うようになるまで、
「自分ひとりでなんとかしなければ」と思っていた時期がありました。
家族にも相談せず、病院以外の場所にも行かず、
制度は「本当にどうしようもなくなった人のためのもの」だと、勝手に思い込んでいたのです。
でも今振り返ってみると、
その時期に私は、自分を必要以上に追い詰めていたのだとわかります。
目次
頼らない生き方が「正解」だと思い込んでいた
制度に頼る=負け。
支援を受ける=自立していない。
そんな価値観が、自分の中にいつのまにか染みついていました。
誰かに頼ることが怖くて、恥ずかしくて、
「これくらいで支援を求めてはいけない」と、勝手に自分をジャッジしていたのです。
でもその裏には、「誰にも助けてもらえないかもしれない」という不安もありました。
頼らないことが、生活をどんどん不安定にした
制度を使わないまま暮らしていた頃、
家賃や食費を削って生き延びていました。
体調が悪くても病院に行くのを先延ばしにしたこともあります。
誰にも弱音を吐けず、どこにもつながっていない。
そんな状態が続くうちに、体調もメンタルも底を打ちました。
一人で乗り越えるつもりが、
一人で抱え込むだけになっていたのです。
初めて制度を調べたとき、「こんなにも用意されていたのか」と驚いた
限界が来て、ようやく制度を検索しはじめたとき、
「もっと早く調べていればよかった」と思いました。
障害者手帳、就労支援、医療費助成、交通費の割引――
制度は、“怠け者のため”ではなく、“孤立しないため”のものだった。
それを知らなかったことが、
自分を必要以上に苦しめていたのかもしれません。
頼らないことが「強さ」だとは限らない
支援を受けないこと=偉いわけではありません。
頼ること=弱いわけでもありません。
大切なのは、自分の状態に合った方法を選ぶこと。
支援を受けることで生活が安定するなら、
それは「ズル」ではなく、「選択の一つ」だと今は思えます。
まとめ:制度を使わなかった経験が、今の自分の土台になっている
制度に頼らなかった日々があったからこそ、
今はそのありがたさが、よくわかります。
無理をしていた時間も、決して無駄ではなかったけれど、
あの頃の自分にひとことかけるなら、
「頼ってもいい。むしろその方が、未来が作りやすいよ」と伝えたいです。
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